HOME > 自助グループ・社会資源 > 自助グループ > 自助グループをつくろう!

 

自助グループを探したけれど、近くには見つけられなくてがっかり…という経験をお持ちの方、グループを立ち上げてみませんか☆

大変なことのように思えるけれど、大切なのは「つくってみたい」というお気持ち。そのお気持ちさえあれば、どなたでもつくれちゃいます!

ここでは、グループをつくるヒントをご紹介します。
グループに参加してみたい!と思った方が、どこにお住まいでもその願いを叶えることができる、そんな日がくることを願っています。

自助グループを作ってみたいあなた。ご安心ください。難しくありません。以下がそろえば、バッチリです。
一つ一つの項目について、詳しく見ていきましょう!

Ⅰ.必須なもの(こと)
  1 活動のための場所と時間
  2 グループの名前
  3 仲間
Ⅱ.なくてもOK、あれば助かるもの(こと)
  4 広報や宣伝
  5 グループを運営する基本的なしくみ
  6 グループに参加するための基本的なしくみ
  7 グループ活動を行う際の基本ルール
Ⅲ.必要に応じて考えるもの(こと)
  8 お金
  9 相談相手、先達
  10 他グループとのネットワーク

 

(2009/5/31 文責:あかりプロジェクトYui・いづ)

 

Ⅰ 必須なもの(こと)

1 活動のための時間を決めて、場所を選ぶ

曜日と時間帯は自分にとって最適な日時から選ぼう

 

グループをはじめようとするあなたは、今ひとりですか。それとも既にお友達や賛同者がいるでしょうか?

ひとりでも大丈夫。もしもひとりなら、活動のための時間=日時を、とりあえず決めましょう。自分が最も安定していられそうな曜日や時間帯を選ぶのがおすすめです。賛同者がいる場合は、双方の都合をすりあわせてみます。

まだ見ぬメンバーのことはあれこれと考えすぎなくても平気です。「平日だと働いている人が来られないなぁ…」とか気になることはあるだろうと思いますが、それは「九州で活動すると北海道の人は来られないなぁ」って悩むのと同じ。割り切っちゃいましょう。

自分自身が楽しみながら活動するには、自分にとって都合が良く、心身共に安定していられそうな曜日や時間帯がいちばんです。

 

頻度は週1〜月1程度、お好みで

自助グループの活動頻度は、メンバー数や環境(場所を借りられるかどうかなど)、そしてメンバーのニー ズによって変化しながら徐々に定まっていきます。グループを立ち上げた人が設定した頻度のまま、ずっと変わらずに運営できる保証は残念ながらありません。 やる気に満ちてグループをはじめる際にも、ちょっぴり自分にブレーキをかけながら、無理のない頻度を決めるといいかも、と思います。

活動場所は公的施設のお部屋がおすすめ

公的な施設でお部屋を借りられるかどうか探してみましょう。部屋代が安価もしくは無料ですし、誰にとっても交通の便が良く、迷わずに行きやすい利点があります。
自治体によって名称は変わりますが、以下のような場所をあたってみるとお部屋を借りられる場合があります。

 ・保健所や保健福祉センター
 ・男女共同参画センターや協働センター(まちづくりセンター)
 ・心の健康センターや精神保健センター
 ・NPO活動支援センター
 ・市町村役場内の、市民活動や市民参画の担当課にも相談可能です。

教会やお寺に主旨を説明し、場所を借りるグループもあります。宗教的な抵抗がなければそれも有りだと思います。

通院している/していた病院でお部屋を貸してもらえることもあります。その場合は、通院患者さん以外の人が自助グループ参加のために出入りしても大丈夫かどうかなど、病院スタッフと確認してみましょう。

自宅を活動場所にすることについては、筆者はあまりおすすめしません。家庭というのはプライベートな場なの に対し、自助グループは公的な場で、「みんなにとって居心地の良い場」をみんなで作っていく姿勢が大切だからです。特定の誰かの家では、『お邪魔しました』『いえいえ、おかまいもしませんで』になりがちで、「みんなで、対等に、一緒に」という関係性を育みにくいデメリットもあり

 

2 グループの名前をつける

グループをどんな名前にしようか? ワクワクしますよね。充分に楽しみながら考えられたらいいですネ!
名前なので、自由につければ良いのですが、心にとめておくといいかもしれない事項は以下の通りです。

 ・差別的/自虐的ではなく、誇りを持てる名前であること
 ・名前を目にしたり耳にしたりしたときに、不安や恐れが波立たないこと
 ・同じ市町村や都道府県内に、既に同じ名前で似た活動をしているグループがないかどうか確認すること(インターネットで検索するなど)

候補がいくつか出てきたら、「○○○(←グループの名前)の××です(ご自身の名前)」と口にして言って みたり、紙に縦書きや横書きで書いてみるなどしてみましょう。漢字を使ったり、ひらがなにしてみたり。いろいろ試すとしっくり来る名前が見つかりやすくな ります。正式名のほかに、略称や愛称を考えるのも楽しいですね。

 

3 仲間を見つける

活動の日時や頻度がだいたい決まり、グループ名が決まると、仲間を見つけやすくなります。

新聞や無料配布紙、インターネットの掲示板やSNSサイトなどに情報を出しやすくなるからです。

グループの活動というのは、「メンバーがいるから活動が成り立つのか。それとも活動するからメンバーが集まるのか」と、まるで《卵とニワトリとどっちが先なんだー!?》みたいな悩みが生じやすいものですが、どっちを先にとキッチリ考えずに、活動のスタートと同時に仲間を募集する形にするとラクチンです。

知人を誘う

 

まずは、もしも摂食障害の知人で思い浮かぶ人がいれば、自助グループのアイデアを伝え、誘ってみましょう。たったひとりでも賛同者や仲間が見つかると、ものすごく心強く、その後も動きやすくなります。

 

無料配布紙や新聞に掲載してもらう

 

無料配布紙の読者コーナーのようなところにメンバー募集の呼びかけ投稿をして『こんな集まりをします』 ということを広報宣伝しながら仲間を集めることもできます。応募条件を確認し、もし、電話番号やメールアドレスを公開したくない場合には、活動専用(掲載用)のメールアドレスを別に用意するなどの下準備を。

地元の新聞紙に取材をお願いしてみるのもいいですよ。新聞に掲載されると情報の信頼性が高まり、賛同者を集めやすいメリットがあります(掲載記事を保存しておくと、後々の活動で役立つかもしれません)。
「新聞なんて、そんな大それたこと!」と思うかもしれませんが、新聞記者さんの中には、摂食障害や自助グループに関心を持つ人もいらっしゃいます。電話一本の勇気を出すだけで、そうした方たちと出会えるかもしれません。

 

インターネットを使う広報で注意すること

 

最近ではインターネットやSNSを活用して活動案内をしたりメンバー募集をする動きも見られます。しかし、インターネットは闇雲にお知らせをしても、「こんなにたくさん広報したのに…」となってしまうケースも多いのです。
『同じまちに住む人にこの情報を知って欲しい』と考える場合は、地元の人がアクセスするであろうサイト等を調べてみましょう。望む結果を得やすくなります。

例えば、地元でNPOやボランティアの活動を支援する自治体の担当課や、民間グループはあるでしょうか。そうしたところがサイト内に掲示板を用意していたり、メールマガジンや会報を出していれば、メンバー募集についても掲載してもらえる可能性があります。

 

チラシを作ってメンバーを集める

 

チラシをつくり、それをいろいろなところに置かせてもらう手もあります。凝ったチラシでなくても、日時と問合せ先さえ載っていれば大丈夫。
会場は、掲載しても良いのですが、敢えて掲載せずに広報するグループもあります。詳しくは次項「なくてもOK、あれば助かるもの(こと)」の中の〈 広報 宣伝 〉で。

以上のように、活動の日時が決まり、会場があって、グループ名がつき、賛同する仲間がひとりでもいれば、自助グループができあがり♪
あとは、メンバー同士が楽しく活動できれば充分です。

このページのTOPへ

Ⅱ なくてもOK、あれば助かるもの(こと)

ここから先は、自助グループの運営に必須(不可欠)というわけではないけれども、あればそれなりに便利で助かるかもしれないものやことについての紹介です。

 

4 広報や宣伝

前項の < 3 仲間を見つける > で触れたように、活動を始めるともしかしたら広報をする必要性を感じることもあるかもしれません。特に「こんなグループをやっているよ」ということを、必要としてくれる人に伝えたい場合には、広報の工夫は大切だろうと思います。

ですが実は、広報をあまりしなくても続いていくグループというのもまた存在します。主要メンバーが数人いて、徐々に口コミ的に参加メンバーが増えていくと、1回のミーティングでの参加者数は少なくても、なんとなーくメンバーが入れ替わり立ち替わりしてグループそのものは続くというケースも多々あります。

大切なのは、『広報しよう』とすることよりも、「自分(たち)に今出来ること、するべきだと思われること」を着実に行うことです。
出来ることを行うだけで、不思議と必要な道は開けるものです。

 

広報では、「わかりやすく」伝える

 

グループのことを広報する・しないにかかわらず、「もし広報するとしたら…?」と想像して、自分たちの行う活動について整理しておくのは後々役立ちます。問われたときにいつでも他者にわかりやすく伝えることができるようになりますし、グループの位置づけが明確になるので、自分にとってグループがかけがえのない場となっていきます。

具体的には、以下について整理するのはいかがでしょうか。既に仲間がいるなら仲間と一緒にこれらについて確認しあうことで、交流がもっと深まるかもしれません。

 ・日時と頻度
 ・場所、会場
 ・グループの名前
 ・グループの名前にこめた意味や願い、グループの特徴(数行で言うとしたら?)
 ・参加条件(当事者のみ? 性別や年齢層は?)
 ・問合せ方法(誰が、どんな手段で問合せに応じるか)
 ・自分

たちのグループを、どんなイメージで思い描いてもらいたいか
 (「気さくな」「丁寧な」「信頼できる」「愉快な」「泣いてもOKな」「ほっとできる」などなど)

 

広報であえて全てを明らかにしない方法もある

 

広報をしよう!となると、日時や場所,問合せ先などをすべてつまびらかにせねばと考えがちですが、そうでもありません。摂食障害はどちらかというと『できれば周囲の人に知られたくない』と考える当事者が多いためです。
もし、チラシに日時と会場が書いてあると「当日そこに行く人は摂食障害ってバレちゃう」と気になさる人もい ます。また、仮に『摂食障害もアルコール依存もある』という人が参加し、アルコールに関する話をメインになさるようなことがあれば、混乱する仲間も出るかもしれません。

広報で、日時または会場のどちらかひとつの情報を敢えて伏せておくと、そうした混乱を予防しやすくなります。不明項目をわざと作っておくわけです。すると、関心を持つ人は必ず事前に一度問い合わせをくださいます。
『参加メンバーのプライバシーのため、会場については(日時については)個別にお伝えします。お気軽にご連絡ください』など、チラシの中になにか一文があると、問合せのハードルを下げることにつながるかもしれません。

もちろん、日時や会場など、参加にあたって必要な情報をすべて広報で明かしても、それはそれでOKです。その場合は事前連絡なしの参加者もいらっしゃるかもしれませんが、その分問合せ対応の労力が軽減できます。『いつでも、思い立ったときに気軽に来てみてください♪』という色合いのメッセージも発しやすくなります。

 

5 グループを運営する基本的なしくみ

基本的なグループ運営のしくみをつくり、仲間とそのしくみについて合意しておくと、運営がより行いやすくなります。活動の初期は、思いついたことを、出来る人が行えばすみますが、適宜整理して運営のしくみを作っていくと、活動の負担が一部の人に偏るのを防ぐことができます。
また、メンバーそれぞれが役割を分担して主体的に行動できるので、活動への意欲も高まりやすくなります。

 ・グループの代表は?(偉い人とか責任者というよりも、外部からの連絡対応係のような位置づけです)
 ・ミーティングの会場を借りる係は? その手続きは? 
 ・ミーティン

グの日時をメンバーに知らせる手段は? その係は?
 ・チラシづくり等の係は?
 ・活動日に急用や急病で行けなくなったら、誰にどのように連絡?
 ・もし緊急で相談して解決したいことが生じたらどうする?
 ・定例のミーティング以外に、運営について話し合う機会は設ける? それはいつ?

 

6 グループに参加するための基本的なしくみ

グループ参加についても、活動と共に参加者層は明確になってきますが、確認の意味で、必要に応じて対象者や手順について、しくみや決まりを整えるといいかもしれません。

 ・初参加を検討する人への応対係は? どんな対応や返答を心掛ける?
 ・参加者の情報(名前、住所、電話番号、メールアドレスなど)は、どの程度グループ側で把握する? 匿名参加可とするかどうか?
 ・メンバー名簿は作る? 作った場合、メンバー全員で共有?それとも事務局側だけで保存?
 ・摂食障害なら誰でも参加可? 性別は? 過食でも拒食でもOK?
 ・回復を目指す人のためのグループにする? 回復を目指さなくてもOK?
 ・摂食障害の人の家族などが『勉強のために』参加を希望したらどうする?

 

7 グループ活動を行う際の基本ルール

「言いっぱなし、聴きっぱなし」というフレーズを聞いたことはあるでしょうか。 多くの自助グループでは、この「言いっぱなし、聴きっぱなし」が大切にされています。筆者なりの理解で、この言葉が意味するところをもうすこし掘り下げてみます。

言いっぱなしとは、「今の自分」に焦点をあてること

 

「言いっぱなし」とは、グループの中で話すときに、『今、ここで、自分が感じていること』を話すようにするということです。『今』感じることを話すので、 もしかしたら次回は矛盾することを話したくなるかもしれません。前回「もっとがんばらなきゃ!と思います」と語ったばかりなのに、今回は「無理にがんばる のは辞めにしました」と言いたくなるかもしれません。

世間一般ではどちらかというと、「一度口にしたことは最後まで責任を持ってやり抜く」ことのほうが善しとされます。ですから、語ることがコロコロと変わるのはダメなことだと評価されがちです。

それでも、自助グループでは『今、ここで、自分が感じていること』を語ります。整合性やつじつまについて頭で考えすぎるのをやめて、「〜べき」という価値観と距離を取るのです。

なぜなら自助グループとは、『評価』という物差しを脇に置いて、素の自分を取り戻そうとする人が集う場だからです。

「さっきまでこう感じていたのに、それを口にしてみたら、こんな気分になってきて、…アレ? 今はさらに、 こんな風に感じているぞ」と、自分の感情や気持ちの変化にそのまま気づき、善悪や正誤の評価の物差しを使わないで、ただ受け止めてみる。
それは、自分が物や機械ではなく、生命なのだという実感につながります。言いっぱなしで語ることを繰り返すうちに、少しずつ「生きる」ということが楽になっていくだろうと 思います。

 

聴きっぱなしとは、人に差し障りがないやさしい姿勢

「言いっぱなし」を支えるのが、聴き手、つまり場と時間をわかちあう仲間の「聴きっぱなし」な聴き方です。話し手の話すことにじっくり穏やかに耳を傾けます。評価や分析、否定はしません。

〔評価って?〕

このような場合に使われる「評価しない」とは、たいていは『そんなことをしたらいけない』『そういうのは良くない』など、マイナス評価のことを差します。
同時に、プラスの評価であっても、評価そのものが自助グループに馴染まないと考える人たちもいます。そうした人たちは、プラスだろうとマイナスだろうと一切の評価から距離を取ります。プラスの評価というのは少しわかりにくいかもしれませんが、例としては、『それは良いことだね』『がんばっているね』『よくやっているね』『それでいいんだよ』などです。

〔分析って?〕

話し手の話を聴いて、「それは無意識に〜と思ってやっていたことなんだろうね」など、一方的な想像で相手の発言を一定の枠に入れてしまうような見方やコメントのことです。
当たっているかいないかは問題ではありません。相手が望んでもいないことを押し付けるという姿勢自体が、自助グループでは不要なものとされることが多いのです。

〔否定って?〕

「そんな風にしか考えられないから、いつまでたっても〜なんだよ」と、話し手の感じ方やありようを良くないものとして位置づけるコメントのことです。
自助グループでは、たいていの場合、 話し手は、目の前のものに苦悩しながらも、無意識では
受け止めたいという気持ちがあるからこそ話すのです。無視できることや気にならないことは、そもそも話にのぼりません。
話し手のプロセスの進展を支えるためには、話し手の感じ方やありようを脅かさないことが大切です。

〔評価や分析や否定をしない聴き方って?〕

私たちの日常には評価や分析があふれているので、それなくして感想を語れないと困難を感じる人もきっといらっしゃると思います。

困難を感じても、誰にでもできることがひとつだけあります。それは、何も言わずにただ黙って話を聴くことです。そして、黙って聴くというのは、聴いたことを外に漏らさないことも意味します。

これは、言うほど簡単なことではないかもしれません。その場では黙っていられても、時間が経過してから、 「あのとき、〜って話していたのを聴いて、内心はこう思っていたんだ」とつい(その話をしていた人に)言ってしまったり、秘密を漏らすという悪意がなくても、結果的にそうなってしまったり。

もし、自分以外のメンバーが話したことが気になってしまうようなことがあれば、次のように考えてみるのもいいかもしれません。筆者には有効なので良かったらお試しください。

『あのときの○○さんのあの発言は、あの日のあのときのあの場の雰囲気やメンバーや話の流れがあって、○○ さん自身の体調や気分もあって…と、多くの要因が重なったからこそ出てきた発言。もしどれかひとつだけでも条件が異なっていたら、○○さんはあの話をしなかったかもしれない。その程度の発言なのかもしれない。重要なことなら、○○さん自身が今後も繰り返し話してくれるだろう。だから私から再度触れる必要はない。きっと大丈夫』と。

たとえ何もコメントしなくても、私たちが真摯に耳を傾けて聴いていれば、それは話し手には伝わります。

聴きっぱなしと聞くと、なんかちょっといい加減なような、当たり障りのない安易な方法というイメージが沸くかもしれません。でもだからこそ、です。話し手のプロセスが進展するためには、聴き手の聴き方が「良い加減」で「障りがない」ということこそが大切です。

このページのTOPへ

Ⅲ 必要に応じて考えるもの(こと)

8 お金

もし活動の会場が無料で借りられて、チラシも作らず、ミーティングで資料を配るようなこともないなら、自助グループはお金がなくてもできます。会場費が有料だとしても、その都度割り勘で精算してしまえば、会計係は要りません。

しかし、チラシや会報を作ろうとか、グループのHPを持とうとか、ミーティングで資料を配ろうとか、定例のミーティング以外でもイベント的な活動(講演会やセミナーなど)をしようとか、夢が広がってくると(笑)、運営のために資金が必要になる場合もあります。

先々のことを考慮して最初会費を集めながら(運営資金を貯めながら)活動するのか、お金について懸念する労力や手間を省き、出費したものがもし何かあればその都度割り勘で精算するのかは、活動する人たちのお好みで。お金は財産にもなりますが、荷物にもなりますから。

なお、借りる会場によっては、利用団体の活動方針や方法に制限を設けている(条件に合致しない団体には会場を貸せない)こともあるので、必要を感じたら確認しましょう。

 

9 相談相手、先達

活動について、外部に(グループメンバー以外に)相談できる人がいたら安心です。相手は、信頼して話せる 人で、私たちの主体性を尊重してくれる人(説教やおせっかいはしない人)がいいような気がします。摂食障害や自助グループ運営についての知識は、あれば邪 魔にはなりませんが、なくても大丈夫です。むしろさほど詳しくないという人のほうが素朴に意見をくれるので、「そう思うでしょ?! それがね〜、こんな事 情があってね…」と事情を説明しているうちに自然と自分の考えに整理がついていくことも多いです。

筆者は(自助グループ運営に限りませんが)、迷ったり悩んだりしたら、同じ事を3人以上の人に相談してみ るようにしています。同じ事柄について3度も話すと、さすがに自分自身の「気が済んで」きて、3度話し終わった頃には整理もついていますから、冷静に考え やすくなるのです。もちろん、三人三様の返答がもらえるというメリットも大きなものがあります。

相手は信頼して自分を開いて話せる相手ならどんな人でもいいです。筆者の場合は結果的に(1)家族、(2) 利害関係がない純粋な友達と、(3)先達や『ちょっとその方面に詳しい人』という3種類の人に聴いてもらっていることが多いのですが、選んでそうするとい うより、気づいてみると…という感じです。

 

10 他グループとのネットワーク

もし他の摂食障害の人の自助グループが近隣にあれば、勇気を出して連絡し、つながりを持つことを強くお薦 めします。活動を続けると、「別の曜日にもミーティングがあると良い」とか、「日中じゃなくて夜のほうがいい」とか、「男女両性のメンバーがいるグループ はないのか?」など、外部からさまざまな要望や問いが寄せられるようになりますが、単一の自助グループで全てに応えることは困難です。他の活動グループと のつながり(ネットワーク)を持っていれば「◎曜日なら、私たちではありませんが、**の会が活動していますよ」と紹介も可能になることでしょう。活動方 法についての情報交換ができれば、自分たちグループの活動をもっと広げたり深めたりできるかもしれません。

また、自分たちのグループ内でもめ事や困りごとが生じたときにも、他グループを運営する仲間を思い出せれば相談できるかもしれません。似たような課題を経験しているであろう相手だからこそ話せる、という事柄もあるものです。

お互いに、活動方針の違いがあって、近寄り難いものを感じることもないとは言い切れませんが、別のグループなのならどこかが違うのは当たり前。むしろ、違いがないとお互いに立つ瀬がなくなってしまう(笑)と考えれば、違いも愛しく大切に思えてきたりするかも。

 

…と、長々といろんなことを書いてしまったために、自助グループが難しそうに感じられていたらどうしよう。少し心配になってきました(汗)。

もし難しそうに感じられてしまったら、どうぞ冒頭部分に戻ってみてください。グループは、活動のための「場所と時間、グループ名、仲間(自分以外に最低もうひとり)」さえあれば出来ちゃいます。そして、仲間は、「活動はじめまーす」と手をあげることで見つかることが多いのだとしたら、「時間と場所」さえあれば作ることが出来ると言えると思います。

案ずるより産むがやすしです。大事なのは「自助グループをはじめてみたい」という気持ち。そしてその願いを叶えるために、自分は自分に何をしてあげられるのかを、具体的に考えて行動してみること。

もし何かわからないことがあったら、わたしたちあかりプロジェクトもお手伝いできることがあるかもしれません。お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

さて…とりあえず、何から手をつけましょう?
出来ることからスタートです。

転用・転載はお控えください

(c)Yui Fukuda

このページのTOPへ