HOME > 自助グループ・社会資源 > さちがちゃの知っ得?!情報館 > vol.8 精神科デイケア

 

こんにちは! 全国的に桜が咲き、春めいてきました。
しかし、気候が不安定なこのごろ。
風邪などひかれないように注意して過ごしてくださいね☆

今回のテーマは『精神科デイケア』です。

病院やクリニックには、診察だけでなく、デイケアが存在しているところもあります。
いったい何をしているところなのだろうと思う方もいるんじゃないでしょうか?!

そこで、今回は『精神科デイケア』についてお話します。
これらは、リハビリテーションの一環として、医療の範囲となります。デイケアは主に日中のケアにあたります。リハビリテーションは治療の一環で、主に身体障害者の機能回復のため、機械などを使い日常動作の訓練をすることが一般的のように思います。
デイケアは、このように日常生活が円滑にできるようにすることが主な目的なのです。

デイケアの役割は?!

①自立を援助する
・病気により不規則になりがちな生活リズムを、デイケアに参加することで整えます。
・いろんな人との交流によって、話し相手や仲間ができます。

② 病院と地域との橋渡し
・デイケアに手の日常活動をスタッフが見ている中で気づいた点を、常に病院との連携が取れることで、治療がスムーズになります。
・地域(役場や地域に住んでいる方など)との交流や連携を図ってもらうことができます。
・就労や就学についてスタッフに相談することもでき、場合によって、就労や就学の援助をしたり、援助してくれるところを教えてもらえます。

③ 精神障害や、精神的な疾患を抱えている人に開かれた場所
・家庭に居所がない、家族といるとうまくいかないといった場合、デイケアにいることで居場所の確保ができます。

デイケアでは何をするの?!

昼食をはさんで、午前と午後のプログラムというものがあります。
各デイケアごとに内容は違いますが、例を挙げますと

・デイケア参加者とのミーティング

・料理教室
・陶芸教室
・音楽教室
・SST(生活機能訓練)
 →生活していく上で、どういったことをするとよいのかを訓練したり、話し合ったり、ロールプレイをしたりしながら学ぶ場です。
・スポーツ

などがあります。

利用方法は次のとおりです。

○デイケア併設の病院やクリニックの場合、主治医の診察により、デイケア参加が認められると、デイケアに通うための紹介状が出ます。それにより、デイケア参加が可能となります。

○デイケアのない病院やクリニックの場合、デイケアに通いたいことを主治医に相談し、許可が出ると、紹介状を書いていただきます。その紹介状を持って、デイケアのある病院またはクリニックで再度診察を受け、許可が出るとデイケア参加となります。

○デイケア参加するには、病院によって、何回か見学参加をもうけてあるところがあります。その見学参加によって、正式に登録となり、デイケア参加となります。

○デイケアは医療の一環とみなします。よって、3割負担となります。
 ※以前お話した、自立支援医療(精神通院)も使うことができますので、持っている方は1割負担での利用が可能です。3割負担でおおよそ1日2000円弱。

○1日利用は昼食をはさんで6時間。ショート利用もできます(その場合は3時間)。

家に閉じこもりになりがち、だけど本当は外に出てみたいなぁと思っている方、ぜひ参加してみてください。いろんな人との交流によって、自分の病気について何か学ぶきっかけになるかもしれません。また、最初から無理に毎日行く必要もありません。行きたいときに行く、それが大切です。

まずは病気と向き合いながら、いつなら参加できるか考える、そこからスタートしてみません か?!

(2010/4/10)