みなさん、こんにちは。
年が明けてもうすでに4月。
新しい分野に飛び込むにふさわしいこの時期となりましたね。
また、木々が新緑を迎え始めたり桜のように花々が咲き誇る季節。
そして出会いの多くなるこの時期、みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?

さて先日、金沢の「親と子の茶話会」に出席させていただきました。
今回はその時にご家族から頂戴した疑問質問などから、2つピックアップしてお伝えします。

Q1. 自立支援医療(精神通院)はどのお医者さんでも書いてもらえるのでしょうか?

A1. 実はどんなお医者さんでもということはできないのです。条件としては

① 精神保健指定医
② 精神科の(またはそれに準ずる)経験が3年以上の医師

が、その都道府県に登録しているということが基本的なルールとなります。
病院やクリニックの入口や受付などに「自立支援医療指定」「精神保健指定医(病院)」などと表記されていれば、自立支援医療(精神通院)の診断書を書いてもらえるお医者様がいることになります。
受付で確認していただくと、よりスムーズかと思います。

また「小児科ではだめなのですか?」とのご質問もありましたので参考までに記します。
小児科でも書くことのできるお医者様はお見えになります。ただし、先ほどの①または②に該当し都道府県の指定を受けているということが条件のお医者様に限ってきてしまうのです。
なので、大きな病院(総合病院等)だと、小児科でも児童精神科医だと書いてもらえる可能性はありますが、街などにある一般の小児科のお医者様はなかなかこの①または②に該当することが難しいので、書いてもらえないという可能性の方が高いかと思います。

もう一つ補足と言いますか、「精神保健指定医」とは?と思いますよね。
これは、精神保健福祉法という法律に基づき、精神科医療に精通する医師に与えられているものになります(精神保健福祉法第18条に記載)。この精神保健福祉法18条には下記のように書かれています。

一  五年以上診断又は治療に従事した経験を有すること。
二  三年以上精神障害の診断又は治療に従事した経験を有すること。
三  厚生労働大臣が定める精神障害につき厚生労働大臣が定める程度の診断又は治療に従事した経験を有すること。
四  厚生労働大臣の登録を受けた者が厚生労働省令で定めるところにより行う研修(申請前一年以内に行われたものに限る。)の課程を修了していること。
はっきり言って、法律ってむずかしい…。 なので、手っ取り早く書くと

1 5年以上の医師経験
2 3年以上の精神科医師としての経験
3 厚生労働大臣が決めたルールに基づいた経験をしなければならない
4 厚生労働大臣が登録したところでの研修(例えばその指定をされている病院など)で研修をしてレポートを出し合格すること

の4つすべて当てはまるお医者様のみが、この「精神保健指定医」となれます。また「精神保健指定医」は、5年ごとに規定の研修を受けていないと取り消しをされてしまいます。
なぜこのような厳しいルールがあるのか。
それは精神科の領域は時として人権を無視しなければその人を治療できないこともあるからなのです。そのために「自立支援医療(精神通院)」の診断書を書くお医者様もどうしても厳しいルールのもとでないと、誰でもが持てるもの(保険証のように)なってしまうからなのです。

Q2. 自分たちで社会資源を探すことが難しいのですが…。
そもそもどんなサービスがあるのか自体もわからないのですがどうしたらいいのでしょうか?

A2.まずは、どのような社会資源を探そうとしているか、そこがスタートとなります。

① クリニックや病院など医療機関の紹介、病気に関する相談(カウンセリングやデイケアなどの医療的なこと)
→ お住まいの保健所、都道府県の精神保健福祉センター、福祉事務所、精神科病院やメンタルクリニックの標ぼうのあるところ

② 仕事に関する情報提供など
→ ハローワーク、お住まいの市町村役場

③ その他(生保や医療費減免など金銭的な援助等)
→ 都道府県や市町村の福祉または医療関係の部署、病院やクリニックの相談員(ソーシャルワーカー)、学校のスクールソーシャルワーカー(スクールカウンセラー)、各地域の家族会や自助グループ、イン ターネットによる検索、お住まいの市町村または都道府県が出している広報誌 など

☆だけど、困ってる方は自分自身も何に困っているのかっていう、そのスタートさえも混乱している(わからない)場合もありますよね、きっと。 そんなときは「③その他」の中の「相談員(またはソーシャルワーカー)」を活用してみてください。

病院やクリニックだけではなく、都道府県や市町村にも福祉関連または医療関連の部署に相談員(ソーシャルワーカー)またはそれに準ずる職員がいます。

また、都道府県(市町村)には福祉や心の相談窓口の設置や電話による相談もあり、そこには、臨床心理士(いわゆるカウンセラー)や精神科の医師、精神保健福祉士や社会福祉士、弁護士やそのほかにも相談業務に精通している方がいます。
私もそうなのですが、「相談員(またはソーシャルワーカー)」は、福祉に関しての社会資源を豊富に持ちながら困っている人のお話を聞き、今、何に困っているのかも一緒になって考えてくれるような働きができることを学び実践している人材なのです。

自分ではもうどうにもならない!!と思ったら、ぜひそういった相談の窓口にてお話だけでもしてみてほしいなと思います。
すると、今一番困っていることが何かわかり、何が必要な社会資源なのかがわかりますし、わかった段階で、もしかするとその場でその社会資源につながるように支援や援助も受けられることもあります。

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余談ですが…。
私もほんの何年か前までずっと症状がありましたが、今はほぼありません。
しかし、いつどんな時にひょっこりとこの症状が顔を出すかわからないので、私は今でも「治った!」と言うことはできませんが、今は「普通の人」として周りに見ていただけています。

きっと、あなたにもそういう日が必ずやってくると、私は信じています!
今の私にできることは、これを読んでくださる方の何かしらの力になることができればと書いています。
今年中にまたどこかの会場でふらりと顔を出す予定でいます。
その時はどんなことでも構いませんので、是非お声をかけてくださいね!!

◆これを読んでくださっている方へ◆
疑問や質問など(些細なことでも構いません!!)ありましたら、ぜひ『未来蝶.net』の私宛にご連絡をいただければと思っています。なお、その際に掲載させていただくこともあります(事前にご了承を得ます)ことをご了解いただきたいと思います。

(2017/4/11)