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こんにちは!
残暑お見舞い申し上げます。
8月ももう終わりですね。
朝晩は涼しい風が吹くこともしばしば。しかし日中は暑い…。
そんな時、体調を崩しやすいですが、いかがでしょうか?
私はこまめに水分補給をしています。

今回のテーマは『自助グループ』です。

未来蝶netでも自助グループの事に関することが書かれていますね。
そもそも自助グループとはなにか。
自助という言葉からもわかるかもしれませんね。お互いに助け合い分かち合っていくグループです。
同じ痛みや苦しみを分かち合い話すことで、自らの考え方や生き方、大きくいえば人生観を変えていけるように働きかけるような集まりといっても過言ではありません。

自助グループには、有名なものとしてアルコール依存症の方を対象にしたものが全国組織として挙げられます。
最近では、こういった依存症系統の自助グループが盛んに作られています。
摂食障害の方を対象にしたグループも存在しています。
しかし、大きな都市などしかないのが現状…。
また、立ち上げようとしても、どのように立ち上げたらいいのかなどなど、さまざまな問題があり、大きく発展している自助グループが少ないのです。

さて、自助グループではどのような活動をしているのか。
一番多く行われているのは、当事者が参加し、言いっぱなし聞きっぱなしというお話会じゃないかと思います。
話すことで、自分の思いのたけをみなさんに知ってもらうことと、自分のモヤモヤした感情を吐き出すことで、リフレッシュできる効果があります。
また、話しっぱなしなので、批判されることも助言もありません。
話すほうは、『聞いてもらえる』『大きく受け止めてもらえる』という安心感を持つことができ、また、他の人の話と自分を比べたりすることで共感や振り返りをすることができます。
そのことで、話を聞くほうも『私ひとりだけじゃなかった』と仲間意識をもてることも大きいです。

こうして仲間として分かち合えることで、摂食障害の中で苦しみ続けていた何かが、いろんな形で自分そのものを肯定できるようになっていく方が非常に多いのが特徴のグループです。

また、食べることの苦痛を逆の発想から、カフェなどを行うところもあります。参加している方の体験談を出版したり、ホームページを作っているところもあります。

ただ、いいことばかりではなく、悪い方向に行ってしまうこともあるかもしれません。
話を聞いたりいろんな活動に参加することで、気持ちが揺れ動くからです。
その揺れ動きが、症状を悪化させてしまうこともあるからです。

しかし、それを怖がる必要はないですよ!

揺れ動くというのは、自分自身に感情があらわになっている証拠だからです。
いつもどこかで、感情が押しつぶされていることの多い、私たち摂食障害の人たち。
その感情をどのように表現できるのかわからないからこそ、摂食障害として症状に表れていくのではないのでしょうか。

私自身は自助グループに参加したことはありません。
しかし、自分を振り返りながらいろんな経験体験を聞くことができることは、いつか自分に何か返ってくるような気がするのです。同じ苦しみや痛みを持つ仲間だからこそ、何か強い絆が生まれてくる、そう思うのです。

未来蝶netでも、自助グループ的な活動や、同じ効果を得られるような活動をどんどん行っていく予定です。
お互い誹謗中傷するのではなく分かち合うこと、それが、回復の第一歩につながることを信じていきましょうね☆

(2009/8/28)

 

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