トップ >> 摂食障害と暮らす >> 摂食障害とからだ~食べることは生きること 木内千暁医師インタビュー

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摂食障害とからだ~食べることは生きること

食べることは生きること~見つめてみませんか、わたしたちのからだについて

<これからの女性は、かなり危ないです>

―正しい知識を得ることが大切ということはわかるのですが、少しショッキングでした。

 そもそも、女性は痩せているのがキレイという価値観をみんなで変えなければいけないですね。 いま、国民全体が低体重の傾向にあります。脳はエネルギーをたくさん使うんですよ。糖質を使います。考えたり感じたりという作業自体が、糖質がないと進まないんですね。考える力も感じる力も湧かない。だから朝ご飯はとても大事です。ごはんやパンをちゃんととらないと頭はおかしくなります。脳も萎縮します。感じることさえできなくなって、うつになります。痩せているか太っているか、そんなことよりも、ごはんを食べて生理もあって、いろんな活動ができる、そういうことが大事なのではないでしょうか。

―確かに、摂食障害という現象は、マスコミの痩せ願望をあおる姿勢への警告のような気さえしますね。

 基礎代謝ってご存知ですか?生きていくときに一日に必要な最低限のエネルギーのことです。自分の基礎代謝量を知ってください。体の大きさや一日の運動量などによっても違ってきますが、例えば女子中高生の場合、一日に必要な摂取カロリーの目安が2,200キロカロリーです。朝昼夜に700キロカロリーづつとって、さらにおやつも食べなきゃいけない量です。でもそれだけ食べてる子はなかなか少ないですね。それよりも少ない摂取は飢餓の状態と同じことです。今の日本は、飢餓の状態を良しとする風潮だということです。働いている10代~20代の独身女性の平均摂取カロリーは1600キロカロリー程度!これは糖尿病や高齢の方の食事量です。マスコミがつくった痩せ願望にみんなが染まっているんですね。
 どこも具合が悪くないのに元気がない人が多いでしょ。いまの若い女の人に元気がないのは食べていないからなんです。これからの女性はかなり危ないと思います。寿命が短くなるでしょうし、骨粗鬆症が増えて老化も早まります。普通は閉経したら老化が始まるんだけど、生理がこないということは若い内から老化がはじまっているということなんですよ。

基礎代謝を知ろう