トップ >> 摂食障害と暮らす >> 摂食障害を抱えながら子育てをなさっておられるお母さまへ 明橋大二医師インタビュー

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『子育てハッピーアドバイス』の明橋大二先生にお聞きしました~摂食障害を抱えながら子育てをなさるお母さまへ~

助けを求められる場所を探しましょう

<子育て支援センターなどでも話を聞いてもらえます>

―イライラや八つ当たりのほかにも、症状を抱えながらの子育てにおいて悩んだりどうしたらいいのかわからなくなったとき、具体的にどういう場所に助けを求めればよいのでしょうか。

 摂食障害で信頼できる主治医を持っている人はその先生に話せばいいでしょうね。ただ、精神科というのは、今や、話を聞いてくれるというよりは脳に効く薬を出してくれるところになってしまっていることが多いので、じゅうぶん話を聞いてもらいたい場合には、カウンセラーがいるクリニックの方がいいかも知れません。
 ただ、自費だと、お金も結構かかるので、例えば子育て支援センターなどで話を聞いてもらうのもいい方法だと思います。結構安い料金で臨床心理士の方とか経験豊富な保育士さんとかが聞いてくれたり支えになってくれます。
 信頼できる人を見つけたら、最初は子育てのことを話してみてちょっとずつ自分の話をしてもかまいません。そういう人たちは、親御さん自身の生い立ちが関係しているというのは百も承知ですから。

―それは行政機関ですか?

 行政機関でやっている場合もあるし、民間機関でやっている場合もあります。
 あるいは、子育てサロンみたいなところで、お母さん同士で集まっているようなところで司会進行役の人がいて話を聞いてくれるところもあります。

―子育て支援センターなどだと、すでに仲間グループができている場合に入りにくいという人もいると思うのですが。

 お母さん同士の仲間の中に入るのは苦手という人ですね。子育て支援センターの中だとまだましだけど、昔はいわゆる「公園デビュー」という言葉もあったくらいで、お母さん同士の集まりというのはまさに中学高校の女の子グループの再演で、うわさ話とか仲間に入れるとか入れないとかいうことがあって、そんな中で傷つくようなトラブルがありますね。
 摂食障害の人はいじめにあってきたという方も多いので、お母さん同士だけのグループというのはなかなか不安も大きいかと思うんですね。司会役の人がちゃんと見ていて、ある程度雰囲気の管理をしてもらえるようなところに行く。あるいは一対一の関係のほうが作りやすいならば相談に行けばいいのです。グループに入れなくても自分のことをわかってくれる支援者を一人見つける、ということだけでも全然違いますから。
 相談に行くこと自体、自分が母親として駄目な証拠なんじゃないかと思う人もいるけど、そんなことは絶対にないし、是非一度利用してみてほしいですね。

<辛い病気を抱えながら子育てしている自分を認めてあげてほしいです>

―では最後に、先生から摂食障害を抱えながら子育てなさっている方々へメッセージをお願いします。

 摂食障害というのはつらい病気です。つらい病気を抱えながら、妊娠、出産されて、子育てをされているということは、本当に素晴らしいことだし、よくそこまで決心されたと思うんですね。
 まず、つらい病気を抱えながら子育てしている自分を認めてあげてほしいのです。
 そして、子育てしている間にはいろいろ不安があったり、病気が悪くなったり波があると思います。むしろそれは誰でもあるし、病気を持っていない人だっていくらでもあることなんだから、そういうときには、自分を責めるんじゃなくて相談できるところを頼って助けを求めてもらいたいのです。必ず支えになってくれる人がいますしね。
 摂食障害の人というのは、人一倍人の気持ちに敏感な人が多いですし料理上手な方も多いですね。そういう意味で言えば子育てに向いている方々だと言えると思うんです。是非自信を持って、ご自分のいいところを活かしていっていただきたいなと思います。

―明橋先生、今日は先生のお話をお聞きして、わたし自身も不思議と癒されました。はやくみなさんにも先生のお話、ご紹介したいです。今日はたくさんの貴重なお話を、本当にありがとうございました。