トップ >> 摂食障害と暮らす >> 摂食障害を抱えながら子育てをなさっておられるお母さまへ 明橋大二医師インタビュー

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『子育てハッピーアドバイス』の明橋大二先生にお聞きしました~摂食障害を抱えながら子育てをなさるお母さまへ~

仕事についても、自分と子どもにとって一番ハッピーな方法を選べばいい

明橋大二先生―そうすると、今は昔に比べて母親が働きに出るような世の中ですが、それと母子密着育児について、明橋先生はどういうお考えをお持ちですか?

 それについては、大阪レポートという、乳幼児期の発達と親の関わりについて詳しく調べたレポートがあるのだけど、お母さんが接する時間が短い子と長い子とで比べると長い時間接する子のほうが発達がいい。密着育児というかね。
 ところが、お母さんが仕事をしているかどうかということで統計をとったら、優位差は出なかった。
 働きに出ると接する時間が短くなるはずで、短ければ発達に違いが出るはずなのに、仕事に出ているかどうかでは発達に違いはない。
 何故そうなのかというと、確かに仕事に出ることで一緒にいる時間が短くなるんだけれど、仕事に出ることで自己評価が支えられるとか、子どもから離れることができて気分転換できるとか、その分、短い時間であっても子どもとは良好な関わりができるとか、そういうプラスの面があるわけなんです。
 逆に、今まで仕事に価値を見出して生きてきた専業主婦の人は、みんなは仕事でばりばり成果をあげているのに、自分は毎日子どもと何の代わり映えもない時間を過している。社会から見放されたような思いで生きている人もいるわけです。
 私は子育ても立派な仕事だと思うけれど、そういう価値観を持っている人もいるんですね。そういう人は自己評価が下がるわけです。
 だから、仕事をするしないということと、子どもの発育・成長には統計的には違いは出ないというわけなんですね。
 結論は、お母さんにもいろんな人がいるわけですから、自分は二つを両立するのは大変でストレスがたまるから育児に専念したほうがいいという人は育児に専念すればいいし、働きに出たほうがストレスからも解放されて子どもにも優しくできるという人は仕事に出ればいい。どちらが自分と子どもにとってハッピーになれるかということで決めたらいいということだと思うんですね。