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ブックレビュー
気の合う本との出会いは一生の宝物。摂食障害の回復において、本との出会いが大きなポイントになったと語ってくださる方がとても多いことからもそれはうなずけます。そこでここでは、サイト内で話題に上った本や、みなさまからのおススメ本などをご紹介していきます。
―あかりメンバーほかみなさまからのおススメ本感想文
―未来蝶ネットの記事で話題に上った本の紹介
食を拒む・食に溺れる心―不安という時代の空気の中で
香山雪彦 著
思想の科学社
ドクターに聞いてみよう!vol.2でお話くださった香山先生の著書です。長年に渡って摂食障害本人の心に深く寄り添い向き合って来られた先生ならではの言葉が詰まっています。生々しい、本当の叫びがここにはあるように感じます。
関連記事はコチラ →ドクターに聞いてみよう!vol.2
あかりメンバー いづ
家族への希望と哀しみ―摂食障害とアルコール依存症の経験
大河原昌夫 著
思想の科学社
ドクターに聞いてみよう!vol.1でお話くださった大河原先生の著書です。摂食障害やアルコール依存症の臨床に長年携わってこられた先生のご経験やお考えがわかりやすくまとめられています。また、ご家族へのアドバイスや、自助グループナバのテレフォンメッセージへの回答も掲載されています。
関連記事はコチラ →ドクターに聞いてみよう!vol.1
タロット・ガーデン
Niki de Saint Phalle 原著
初にNIKIの作品を前にしたときは、その作品の持つ力に圧倒され、怖い、逃げ出さなくては、という気持ちになったのですが、あとから気になって仕方なくなり、何度も何度も出会い直すたびに、豊かな色彩、なめらかな曲線の作り出すNIKIの鮮やかな世界のとりこになっていきました。
NIKIとはどんな人なのか気になりだして調べるにつれ、父親からの性暴力をひきずり、社会との軋轢に悩み、鬱屈したNIKIのはけ口としてのアートとしてスタートし、やがて悲しいだけ悲しむと父親のしたことに苦しむことを手離し、女であることを受け入れ、肯定していったことがわかり、NIKIの歩いた軌跡に強い共感と憧れを感じました。
私は、NIKIの作品を前にすると、いつも「いつか、NIKIのように苦しみを手離し、世界の意味を塗り替えられますように・・。」と祈り始めていることに気がつきます。NIKIに自分のかたわらに寄り添っていてほしくていくつも作品集を買いましたが、
この本はNIKIの世界観がとりわけ強烈に表現されているものの一つだと思います。
気分転換にでも、よかったらNIKIの世界をのぞいてみてください。
(あかりメンバー SIZUKU)
人生の旅をゆく
よしもと ばなな 著
日本放送出版協会
年に数回、ふと読みたくなって、図書館によしもとばななの本を借りに行く。今回手にとったのは、彼女が人生の中でいちばん旅をしていた頃のエッセイ集。その時の精神状態によって目にとまる文章は違うのだけれど、今回は『II 単純に、バカみたいに』というエッセイにがつんとやられた。もし、世間体やら日本のこの重苦しい雰囲気にのまれている人がいたら是非読んでみてほしい。縮こまったココロにこの文章がじんわり沁み込むかもしれないから。摂食障害を経験して「不完全な自分」を認めて楽になったにも関わらず日々の生活に埋没していくと、ついつい、こんな声が聞こえる。「どうして、こんなこともできないんだろう」とか「将来が不安だから、こうしなきゃいけない」とか。そんな時に、この本は生きていく上で何が本当に大事なのかを気づかせてくれる。 (あかりメンバー 岡井ルマ)
ぼーっとしようよ養生法
田中美津 著
知的生き方文庫 わたしの時間シリーズ 三笠書房
彼女自身の経験に基づく東洋医学の知恵がぎっしりつまっている一冊です。体調が悪くなれば気持ちも暗くなる、こうすればよかった、ああだったら・・・と思考が暗くなっていくときには自分の体調をチェック、体調改善が意外にマイナス思考からの脱出方法になるよーっていう本です。過食してしまうのは食べることくらいしか楽しいことがない、慰めがないからという人へ、確かに 苦しいこと、悲しいことはたくさんある。だけど、ただ気持ちがいいから、ただ面白いからやってみる、ちょっとした楽しみを増やしてみませんか?私自身、少し遠くまで散歩してみる、いつもとは違う道を歩いてみる、そんなちょっとした遊び心の積み重ねでただの風の流れにも木漏れ日にも夕日にも心が和み、生きているってことをとても大事に思うようになりました。
・長生きの妙薬は「わがまま」!
・みんなの意見より自分のからだに聞いてみる、
・人は幸福になるために生きているんだから
生まれてよかった!って思える人生にしてやる!・・・などなど、彼女独自の面白い言葉が続きます。「自分はつまらない人間と思う気持ち、無意識では自分に罰を与えたいという気持ちが病気を招き、治りにくくしているのかも、どうしたら大切な自分が気持ちよく暮らせるのか考えなきゃ」という言葉に深く頷きました。生きるってことは、何よりもまずはからだ作りから。悩んでみるのも大事だけど少し休んで、からだを大事にすること、からだがくつろぐこと、からだが気持ちいいことはじめてみませんか?そんな人にお勧めです。
(あかりメンバー SIZUKU)
西の魔女が死んだ
梨木 香歩 著
新潮文庫
うれしい気持ちになったので、もし良かったら、皆さんにもオススメしたい本があります。『西の魔女が死んだ』という本です。書店の店頭に置いてあったので、有名な本かもしれません。悩みの出口がまた一つ見えるような内容でした。ある日から学校に行かなくなった中学生のまいが祖母の家に行き、少しずつ元気を取り戻していく話です。この本の中で魔女修業という言葉が出てくるのですが、まさに今、自分が必要な事だなぁと思いました。みんなも少なからず、そんな風になったことがあるのではないかと思ったので、良かったら読んでみてください☆最近の私は夏休みで実家に帰ってきて、ゆるゆる過ごしてます。家族とのやりとりの中で、今まで行き詰まっていたものが少しずつ溶けていく感覚がします。私たちの育った家庭は昔から代々続く習慣だったり考え方が大きく影響してるんですよね。だけど決して両親や祖母、先祖の人達が悪いわけじゃなくて、その人たちもそうせざるを得ない理由があったことが少しずつだけど分かるようになってきました。ちゃんとそういう理由を受け止めた上で、自分がやっぱりそういう考え方は変だなって思う部分はもう止めようと思うんだと家族、特に両親とは良く話をします。みんなどこかしらで思っているけど、行動を変えるのって本当に難しいなぁと実家で過ごして感じてます。あとは、やっぱりおさまりきらないイライラの感情の吐き場所がないので、ブログで吐いたりするようになりました。そのせいか、今は食べ吐きの症状は治まってます。また学校生活が始まったら息苦しさを感じるかもしれませんが、今出来ることをやっていこうと思います!本の紹介のつもりが長文になっちゃいました…☆(あかりメンバー いっちゃん)
癒され上手になりましょう
本城稔 著
サンマーク出版
これまで私は、私自身に起こった摂食を治す過程でのあらゆる心理体験を「きっと誰にも理解してもらえない。」とずっと思っていたのですが、この本を読むことで、自分自身のこれまでの歩みのそのすべてを全肯定してもらえたかのような感覚がありました。どのお話も、本城先生ご自身の体験と、これまで関わってこられた多くのクライエントさんとの体験談に基づかれた内容でとても説得力があり、心の奥深くに響き、届く、内容でした。それから、先生の提供されるカウンセリングは、決して特別な場所で特別な人だけに有効なものではなくて、私自身の今、目の前にある現実(夫や子供との接し方等)にすぐに生かしていける身近なものなんだという事に気がつきました。これまでの自分の習慣等を変えていくのはなかなか難しいと思うのだけれども、この本に書かれていた事を自分の出来る事から、自分のペースで実践していきたいなと思います。(あかりメンバー saahko)
※10月に、石川県金沢市にて本城先生をお招きしたワークショップを開催します。
→イベント・ワークショップに出かけよう
ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ
吉本 隆明 著
大和書房
「ひきこもっている」ことは嘆かわしいことで、自分自身を嘆かわしい恥ずべき存在だと思っていました。存在することの罪悪感にがんじがらめになって、ますます自分を閉じていたと思います。この本は、「ひきこもり」に対するそういった世論そのものを、根本から覆してくれました。一気に最後まで読みました。衝撃でした。重く苦しい暗闇の日々、人や社会とまったく接点を持たず、過食嘔吐を杖にしてひとりぼっちで息を潜めていたその日々の中で、わたしは、著者の吉本さんにハグをしてもらったようなあたたかな気持ちになったことを覚えています。「ひきこもれ」と言ってもらったからこそ、わたしは、“内気な自分”なりの社会との接点の持ち方について、希望を持って考えられるようになりました。「わたしはただ、“ひきこもる気質”を持っているに過ぎないのであり、実は、“コミュニケーション能力の高さ”を持つ人たちと同様に価値ある人間なのだ、その気質を持ちながら、堂々と胸を張って生きていいのだ!」心の中に光が射したかのようでした。それはまるで、急に、スッと、救いの手が差し伸べられたような感覚でした。(あかりメンバー いづ)
輝ける子―100メートルを10秒で走れと言われてもさ、いっくら努力しても走れない奴っているじゃん
子育てハッピーアドバイス
明橋大二 著
1万年堂出版
明橋大二先生の多くの著書の中でも、摂食障害と向き合っておられる方におすすめしてくださったのがこちらの2冊です。
『輝ける子』は摂食障害の方のお話も出てくることから、『子育てハッピーアドバイス』は、自分の子育てについてのみならず、自分が育てられた経緯をふりかえることができ、自分が親との関係であんなにつらい思いをしたのは、決して自分がおかしいのではなく、親の、自分に対する接し方が間違っている部分があったからだったんだ、と分かるから、ということで挙げてくださいました。
明橋大二先生のその他の著書はこちらのサイトからもご覧いただけます。
→明橋大二ストア
未来蝶.net内、関連記事はコチラ
→摂食障害を抱えながら子育てをなさっておられるお母様へ
思春期に多いダイエット障害―ストレスとやせ願望の奥にひそむ、摂食障害という心の病
鈴木眞理 著
少年写真新聞社
摂食障害の症状がからだに及ぼす影響を、図や写真でわかりやすく解説してくれる本です。木内女性クリニックの木内千暁先生に教えていただきました。
関連記事はコチラ →食べることは生きること
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