トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 経験者の視点で語り合いました~あの(この)苦しみを、言葉にしてみよう in 金沢

摂食障害の基本知識 ~経験者の視点で語り合いました

この経験にはどんな意味やメッセージがあった?

Yui : どんな意味があったか…。そういうこと考えるの、私、苦手かも〜。
もしかしたら、そういうふうに辛かった体験に意味や価値を見出して元気になっていくタイプの人もいるだろうけど、私の場合は、意味づけを手放すことで楽になった人なんですね。
それ(意味付け)をやってると、「じゃあ、今自分がやっていることにはどんな意味が?」になっていくし、「意味のないことやってちゃダメだ」にまた戻っていきそうな感じがする。自分という存在や、自分のすることとかに、意味や価値があるかなんて、そもそも全然考えなくてもいいんだ、というふうに心底思えたことで私は楽になったので、もうそっち方面で考える習慣がなくなってるなー。
あ、でも、いわゆる回復初期?みたいな頃にはそういうのあったかな。「体験した自分だからこそできることがある!」「摂食障害があったからこそ、この人と出会えた」とか、思っていた時期はあるな〜。今は全然思ってないんですけど(笑)。
『摂食障害』がやはり過去のことになっていて、私のこれまでの人生には他にも様々な出来事があるから、さして『特別な』位置の体験ではなくなってきてるってことかも。

いづ : 私の場合はもともとすごく苦しくて、物心ついたときから辛かったから、辛いのは普通と思っていたから、それが実はこんな穏やかな心の感じがあるということを知るまで、あの摂食障害の症状が続いたんやろうなと思うし、もし、症状がなかったら、その辛~いままでも人生なんとかやっていた気もする。
あんなに振り回されてどうにもできんくなったからこそ、穏やかな気持ちを獲得できたわけで…。転換点だったな。
辛いままでもきっとやっていったんだろうけど、どうしても変わらざるを得なくなったから、そしたら楽なほうにいけるようになった、そういう風に捉えているかな。

ちいちゃん : 私もちょっと似ていて、もうどうしても抜け出したくてしょうがないっていうか、これは絶対嫌だっていうのが原動力で、もっと生き辛くない生き方とかを探すことができたというのがよかったことではあって、その過程で、自助グループや本や人と出逢うことができたのはすごく意味があったと思うし、何で生き辛いかということを見つめるきっかけになったし、それが大きいと思う。

いづ : でも私、Yuiさんの、何かに意味づけをしないで、今目の前で起こっていることをただそのままを受け入れるというか、そういう境地には行ってみたい(笑)。
「今後どうやって生きていこう」とか、「自分はこのために生まれてきたからこうしていこう」とか全然なくて、「自分は生きてるからただ生きてる」というところに行きたい、というのはすごく思った。

ちいちゃん : Yuiさんの、意味づけを手放していくことが楽になったっていうので、「あっ」て思ったんだけど、自分の中に、意味づけをする場面がたくさんあって、それが案外楽になろうと思ってやっていることでも、苦のほうにいくことがあるんだ、そっか~と思った。

Yui : そうだね。よくさ、「人のいい面を見ましょう」とか言うけど、「嫌いな人なら嫌いでだめですか?」と私は思うんですよ。
摂食障害になってできた友達とか、わかったことってもちろんあるけど、「じゃあ生まれ変わっても摂食障害になりたいか?」って言われたら私はヤだ(笑)。選択が許されるなら積極的に選択したくはない程度の体験にどれほどの意味が?って私は思っちゃうの。「あの頃私達チョー変だったよねー」「もう懲り懲りだね〜」でいいじゃん?って思うから、あんまり意味づけをしないほうが今の私は楽ちんです。

ちいちゃん : 新鮮でした(笑)