トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 仲間に聞いてみよう!Vol.2 就労支援事業所を開設した鈴木こころさんにお聞きしました

摂食障害の基本知識 ~仲間に聞いてみよう!

“自分が必要だったものをぜんぶ投入したらどうなるだろう

-リボンの会の活動を重ねて、いろんな経験を積み上げて今また新しくオフィスパートナーを立ち上げられたと思うんだけど、そこの経緯というか、何か感じるところがあって新たに立ち上げられたと思うんだけど、その辺のところもお聞かせいただけますか。

職場のようなロッカー リボンの会は、私自身が寂しくてどこにも繋がってなくて、寂しいっていう気持ちをわかちあいたいから立ち上げた。私みたいに孤独な人もいるはずだと思って。そういう孤独な気持ちを癒せる場所としたらリボンの会っていいなって思っていたんですけど、それは今でもずっとそう思っています。でも13年14年とやっていくうちに参加者から「リボンの会みたいなあったかいところが毎日あったらいいよね」っていう声があったんです。

 それと私はその13年間活動を通じて、自分で名刺を作ったり、みんなに広報して回ったり、挨拶に行くっていう社会的なスキルを実践で学べたんですけど、リボンの会に来るだけの人たちはずっとお仕事ができないままだったり、それこそどっちかと言ったら状態が悪くなっていってる人とかを見てきたんですね。それなら、毎日居られる場所とか社会復帰の訓練ができる場所とかいるよねって。松山にもそういう就労訓練ができる作業所もあるけど、摂食障害の人にはそのケアはちょっと違うな、それは合わないだろうっていう思いがあった。リボンの会に来る人たちの状態と、既存の施設はちょっと違うなって感じてて。

 たぶん作業とかお仕事自体は摂食障害の人ってうまくできる能力があって、でも人間関係の苦手なところとか、過去の家族とのしがらみとかいじめられた経験がある人もいて、人間が怖いとか信頼関係を築きにくいとかそういうことでお仕事とか長く続けられなかったりするんかなと思ってたんです。そういうこだわりみたいなものが、余計に摂食障害の症状を深刻にしていくって見えてきだして。

 自分は働けるようになって、仲間たちを見て、何が足りないかっていうのがだんだんとわかってきたんですよ。それで自分の歩みの中で自分が必要だったものを自分が始める施設に全部投入したらどうなるのか、例えば、自分が社会復帰をしてきた中で、「こういうふうに背中を押してもらいたかったんよ」と感じてたこととか。それが、ちょっとでも仲間の役に立つんだったらそれはやってみる価値はあるって思って、そういう動機で始めました。

-なるほど、逆にリボンの会では具体的にどんなことをしているんですか。

 月に一回1時から3時までやけど、フリートークみたいな感じ。最初に自己紹介とかやってあとはフリートークみたいな。でそこは私が感じるに安心できる場所。いつ来てもいいしいつ帰ってもいい。そういうゆるやかな繋がり。でオフィスパートナーはリボンの会よりはがっつりと繋がりをつくって、どっちかと言うと未来に向かって「私も本気でやるけん、あなたも本気でやろうや」みたいな、そういう風な雰囲気が出せればなあと。

※写真はオフィスパートナーの玄関。‟職場”と同じようなロッカーが設置されている