トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 仲間に聞いてみよう!Vol.1 摂食障害の方の会、「Peer」スタッフによる対談

摂食障害の基本知識 ~仲間に聞いてみよう!

“自助グループの私たちの声を聞けば、ご家族の方の不安も軽減すると思います

 あと当事者に働きかけるのも大事だけど、ご家族に正しい知識を持ってもらえたら家族の人たちがラクになり、引いては当事者もラクになると思います。書籍やネットから知識を得るのもいいですが、私たちのような自助グループの生の声にも触れていただきたいと思います。私たちの本音に触れれば、ご家族の方も「うちの子、どうなっちゃうんだろう」という不安が軽減すると思いますよ。医療者が書いた専門書には、母親が悪いって書いている本が多いような気がしますが、それを読む母親が「どうせまた、私が責められる内容なんでしょ」みたいになると、今度は親が苦しくなってしまう。誰かを責めたり苦しめたりするのではなく、当事者も周囲の人たちも、もう少し肩の力を抜いてリラックスしながら楽しく情報を得られるといいですね。・・・って手前みそですが、まさに「Peerful」がそんな雑誌なんですけど(笑)

はる まだまだ摂食障害に対しては、暗い、怖いというイメージ、あるいは仰天ニュースに出てくるようなセンセーショナルな印象を持っている人たちもいると思うんです。そのような世間のイメージが、イコール当事者の劣等感と結びついているのが現状。そこを変えていきたい。確かに摂食障害は楽しいものではないけれど、そんなに恐れるものでもないよって。実際、ピアに集まってくる人もみんな本当に普通だし、自然体でワイワイ話し合えている。ピアの活動や雑誌「Peerful」を通して、現場の私たちの自然な姿を伝えて、世間のイメージを変えていきたいと思います。

-今、苦しんでいる人へのアドバイスを

 苦しみの真っ只中にいる時って、本当に余裕がなく追い詰められていると思います。人それぞれ背景が異なるので、一辺倒のアドバイスって難しいのですが、自助グループで様々なケースを知ることは、きっと参考になると思います。そして、自分がラクになる選択をして欲しいと思います。「治るためにがんばろう」じゃなく、体とか心がラクになる方向を選んで、生き延びて欲しいと思います。

はる 自分が摂食障害の只中にいた時は、治った人の体験記を読んでも「治ったなんて書いてあるけど、きっと私とは違うんだ」などと、素直に「回復」というものを信じることが出来ませんでした。だから、今苦しんでいる人たちも、自分が治ることを信じられないかも知れませんが、信じなくてもいいから「もしかしたら治るかも知れないな」ぐらいの希望は頭の片隅においてくれたらいいなと思います。