トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 いろんな人に聞いてみよう!vol.3 身体から出す言葉とは???~池見隆雄さんとの座談会

摂食障害の基本知識 ~いろんな人に聞いてみよう!

身体から出る言葉は共有されやすい

渋谷 : さっきいづさんが言われた、えーと、批判・分析・アドバイス、特にそれがあったわけではなくて、そんなことは全くないんですよ

池見 : まあ強いて言えば、ちょっと拒否された…

渋谷 : あそうか。そうですね。私の言うことを少し、ある人にちょっと受けとってもらえなかったんですよ、それがちょっと寂しくて、それが最後まで残ってですね…そうでしたね、ちょっとそれがありましたね…

みか : 少しさみしい感じがする…

渋谷 : そうですね、少しさみしさがやっぱありましたね…。どこかでわかりあう道はきっとあるんだろうけど、またじゃあ次回臨むのかというと自分の気持ちがちょっと引けてるっていうか。もう少し力つけてからですね。それぐらいで堪えなくなればそんなに寂しくならないかもしれない。まだ力がないし…

池見 : 寂しかったんですかね…

渋谷 : 自分は寂しさだと思ってますけどね…少しやっぱり怒りが無いかって言ったらそうではないんですが、最後に残るのはやっぱりすこし寂しいって気持ちですかね、ちょっとポツンとした感じはあったので。とてもその、期待して行ったから、それで最初ブワァっと出しちゃったんですよね、自分の気持ちをブワァっと。自分の中でもうちょっと落ち着いていけばまた違ったかもしれなかったり、あんなにびっくりされなかったんじゃないかとか。そのあたりはたぶん、ちょっと最近、勉強会で先生とやってる時にですね、結構ガンガン自分を出すわけですよ、それの流れがあったかもしれない

池見 : 最近ちょっとテンション高いかもしれないね…

渋谷 : 高いですよね…ちょっと落ち着いて…

池見 : 渋谷さんのテンションの高さにちょっと警戒心っていうかね、特にゆっくり感じる人にとっては少し警戒心っていうか

いづ : 身体の言葉やったら人と傷つけあったりしないって、最初のほうに出てきたけど…何か身体の言葉じゃないことが発せられていたっていうことになるんでしょうか

池見 : テンション高いっていうのは一見は自分の感情とか気持ちを言ってるみたいだけど、いわゆる気持ちではなくて、やっぱりなんかこうその時の感情っていうか何か飲みこまれていてその人がなんか独走してる感じ。相手の人に、仮に自分がなんか言っても渋谷さんが自分の気持ちを受けてくれないっていうそういう警戒心があった可能性もある

(一同沈黙)

みか : 身体が何を感じているのかがそもそも感じにくい…

池見 : 回路ができてないっていうか、慣れてない…。できれば優しく、今どうかなって自分に聞いてあげる。優しく

みか : 強い不快感とか違和感みたいなものは感じることができるけど…

池見 : それは、割と自分の今の気持ちに近いですか

みか : え?

池見 : いや、今自分が言いたいことに…

みか : 近いです。自分の身体の感じ方を確かめるってなかなかできない

池見 : ロジャーズなんかが自己一致とか言うでしょ。自己一致ってなんとなく自分に正直にとかなんか解説されてる。まあ、それは弟子のジェンドリンに言わせると自分の身体に合わせていくと、自分の身体に合わせてそれに合った言葉をできるだけ出していくことが自己一致

みか : 自分の身体が今どんな感じかなってのがわからないとそれに合った言葉ってでてこない

池見 : 本当は。でもみかさんは多分知らず知らずにそれをやってる。言い変えながら自分のそのときの気持ちに近づいていけるということ。しかしそれは意識的にできると、さらに身体と言葉が結びつきやすい、かも

いづ : 今気持ちがどうかなとか感情はどうかなじゃなくて、身体はどうかなってすると、気持ちはどうかなって調べようとしたら言葉が出てくるんやけど、身体はどうかなって調べるとなんか感覚を感じられる感じ

みか : 感覚を言葉にする感じになるから

いづ : そうそうそう、変な違和感とか

みか : なんかもぞもぞするとかね

池見 : その感覚ってのは、人が居てとかその状況で生まれてくるものだから、結局自分の感じっていうか、自分の感じなんだけれどその人との関係を反映している感じなので、そこから出てくる言葉はいわば相手にも入る

みか : その場で共有されるって感じ?

池見 : そうそう、共有されやすい。それは例えば記憶であったりイメージであったりその部屋の雰囲気であったり、何らかの他者との関係。うん。音楽であったり、空気の匂いであったり、うん。実験的に完全に人あるいは他のものから切り離された立場に置かれたとするときに、それは僕の中では何も感じないと思う。それはもう、自分が何も感じてないということは、自分の存在も感じられない。ここにいるのを感じてるから自分の存在をまず感じてる。そしてその状況の違いによってその感じ方が微妙に違う

みか : 状況によって感じ方が微妙に違うのはごく自然なこと…

池見 : ごく自然とも言えるし、生きていることとも言えるし、うん。微妙に変わらなかったとしたら、その人は死んでるも同然