トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 いろんな人に聞いてみよう!vol.2文化人類学者 磯野真穂さん

摂食障害の基本知識 ~いろんな人に聞いてみよう!

次は医療者を当事者として見てみたい

-今現在のご研究のこともお聞かせください。

 今…結構ずっと当事者の話ばかりであまり医療者の話を聞いていなかったので、いわゆる治療する側の話も聞いてみたいなあと

-へええ

 漢方とか循環器の分野でフィールドワークをさせてもらっています。

-なんでまた循環器?

 たまたま(笑)たまたまそこに入れたから。

-なるほど。医者と患者の関係性みたいなものをフィールドワークしたいと。その時にたまたま循環器だった。内科でも小児科でもよかったわけですね。文化人類学って当事者を真ん中に置いた学問と言えるとしたら、今やっておいでるご研究は医療者が当事者なんですね。

 そうです。

-ふーん、おもしろい!それはちょっと興味深いですねえ…。

 やっぱりどうしても患者、当事者目線で見てたから、医療者はある種画一的に見てしまっていた部分があって、だけど医療者もすごくいろいろだし、やっぱり悩んだり考えたりもするわけで、医療者を人間として見たときにどういうことが見えてくるのかなってことに関心がある。だから介護とか医療とかいろんな医療に関わる人たちにインタビューさせてもらっています。

-何か感じることはありますか?今の時点で。

 医療者側もものすごく答えがわからない中でやっていて、だけど患者さんは答えを求めてるっていうところの難しさっていうのは思いますね。

-それって摂食障害もまさにそうじゃないですか。

やっぱり特に医療にいればいるほど、すごく人の生き方とか命とか不確実なものだから、どっちかと患者さんは不確実性を消すために医療現場に現れるから…。良心的なお医者さんであればあるほどそこは悩むんだと思う。

-おもしろーい。最初はいわゆる患者を当事者として摂食障害やりました。次は医者を当事者として医療を見ています。じゃあその先は?

 どうなんだろう。これまでどっちかと言うと応用チックなところをやってたから、いわゆる人類学者が読まなきゃわからないような、そういう研究も必要なのかなあって思ったりもしています。

-文化人類学と一緒に生きていくことは確かっぽいですね。

 それは思いますね。ほんとに、この学問に出会えなかったらわたしはたぶん路頭に迷ってたんじゃないかと思う。わたしみたいな変人を救い上げてくれる学問があってよかったみたいな(笑)

-あはは(笑)。そのままぜひずーっと続けてください。医者が当事者のご研究もすごく興味があります。