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自助グループについて ~自助グループをつくろう!

必須なもの(こと)

1 活動のための時間を決めて、場所を選ぶ

(1)曜日と時間帯は自分にとって最適な日時から選ぼう

 グループをはじめようとするあなたは、今ひとりですか。それとも既にお友達や賛同者がいるでしょうか?

 ひとりでも大丈夫。もしもひとりなら、活動のための時間=日時を、とりあえず決めましょう。自分が最も安定していられそうな曜日や時間帯を選ぶのがおすすめです。賛同者がいる場合は、双方の都合をすりあわせてみます。

 まだ見ぬメンバーのことはあれこれと考えすぎなくても平気です。「平日だと働いている人が来られないなぁ…」とか気になることはあるだろうと思いますが、それは「九州で活動すると北海道の人は来られないなぁ」って悩むのと同じ。割り切っちゃいましょう。
 自分自身が楽しみながら活動するには、自分にとって都合が良く、心身共に安定していられそうな曜日や時間帯がいちばんです。

(2)頻度は週1〜月1程度、お好みで

  自助グループの活動頻度は、メンバー数や環境(場所を借りられるかどうかなど)、そしてメンバーのニーズによって変化しながら徐々に定まっていきます。グループを立ち上げた人が設定した頻度のまま、ずっと変わらずに運営できる保証は残念ながらありません。やる気に満ちてグループをはじめる際にも、ちょっぴり自分にブレーキをかけながら、無理のない頻度を決めるといいかも、と思います。

(3)活動場所は公的施設のお部屋がおすすめ

  公的な施設でお部屋を借りられるかどうか探してみましょう。部屋代が安価もしくは無料ですし、誰にとっても交通の便が良く、迷わずに行きやすい利点があります。
 自治体によって名称は変わりますが、以下のような場所をあたってみるとお部屋を借りられる場合があります。

 ・保健所や保健福祉センター
 ・男女共同参画センターや協働センター(まちづくりセンター)
 ・心の健康センターや精神保健センター
 ・NPO活動支援センター
 ・市町村役場内の、市民活動や市民参画の担当課にも相談可能です。

 教会やお寺に主旨を説明し、場所を借りるグループもあります。宗教的な抵抗がなければそれも有りだと思います。

 通院している/していた病院でお部屋を貸してもらえることもあります。その場合は、通院患者さん以外の人が自助グループ参加のために出入りしても大丈夫かどうかなど、病院スタッフと確認してみましょう。

 自宅を活動場所にすることについては、筆者はあまりおすすめしません。家庭というのはプライベートな場なのに対し、自助グループは公的な場で、「みんなにとって居心地の良い場」をみんなで作っていく姿勢が大切だからです。特定の誰かの家では、『お邪魔しました』『いえいえ、おかまいもしませんで』になりがちで、「みんなで、対等に、一緒に」という関係性を育みにくいデメリットもあります。

2 グループの名前をつける

  グループをどんな名前にしようか? ワクワクしますよね。充分に楽しみながら考えられたらいいですネ!
 名前なので、自由につければ良いのですが、心にとめておくといいかもしれない事項は以下の通りです。

 ・差別的/自虐的ではなく、誇りを持てる名前であること
 ・名前を目にしたり耳にしたりしたときに、不安や恐れが波立たないこと
 ・同じ市町村や都道府県内に、既に同じ名前で似た活動をしているグループがないかどうか確認すること(インターネットで検索するなど)

  候補がいくつか出てきたら、「○○○(←グループの名前)の××です(ご自身の名前)」と口にして言ってみたり、紙に縦書きや横書きで書いてみるなどしてみましょう。漢字を使ったり、ひらがなにしてみたり。いろいろ試すとしっくり来る名前が見つかりやすくなります。正式名のほかに、略称や愛称を考えるのも楽しいです。

3 仲間を見つける

 活動の日時や頻度がだいたい決まり、グループ名が決まると、仲間を見つけやすくなります。新聞や無料配布紙、インターネットの掲示板やSNSサイトなどに情報を出しやすくなるからです。

 グループの活動というのは、「メンバーがいるから活動が成り立つのか。それとも活動するからメンバーが集まるのか」と、まるで《卵とニワトリとどっちが先なんだー!?》みたいな悩みが生じやすいものですが、どっちを先にとキッチリ考えずに、活動のスタートと同時に仲間を募集する形にするとラクチンです。

(1)知人を誘う

 まずは、もしも摂食障害の知人で思い浮かぶ人がいれば、自助グループのアイデアを伝え、誘ってみましょう。たったひとりでも賛同者や仲間が見つかると、ものすごく心強く、その後も動きやすくなります。

(2)無料配布紙や新聞に掲載してもらう

  無料配布紙の読者コーナーのようなところにメンバー募集の呼びかけ投稿をして『こんな集まりをします』ということを広報宣伝しながら仲間を集めることもできます。応募条件を確認し、もし、電話番号やメールアドレスを公開したくない場合には、活動専用(掲載用)のメールアドレスを別に用意するなどの下準備を。

 地元の新聞紙に取材をお願いしてみるのもいいですよ。新聞に掲載されると情報の信頼性が高まり、賛同者を集めやすいメリットがあります(また、掲載記事を保存しておくと、後々の活動で役立つかもしれません)。「新聞なんて、そんな大それたこと!」と思うかもしれませんが、新聞記者さんの中には、摂食障害や自助グループに関心を持つ人もいらっしゃいます。電話一本の勇気を出すだけで、そうした方たちと出会えるかもしれません。

(3)インターネットを使う広報で注意すること

 最近ではインターネットやSNSを活用して活動案内をしたりメンバー募集をする動きも見られます。しかし、インターネットは闇雲にお知らせをしても、「こんなにたくさん広報したのに…」となってしまうケースも多いのです。『同じまちに住む人にこの情報を知って欲しい』と考える場合は、地元の人がアクセスするであろうサイト等を調べてみましょう。望む結果を得やすくなります。

 例えば、地元でNPOやボランティアの活動を支援する自治体の担当課や、民間グループはあるでしょうか。そうしたところがサイト内に掲示板を用意していたり、メールマガジンや会報を出していれば、メンバー募集についても掲載してもらえる可能性があります。

(4)チラシを作ってメンバーを集める

 チラシをつくり、それをいろいろなところに置かせてもらう手もあります。凝ったチラシでなくても、日時と問合せ先さえ載っていれば大丈夫。会場は、掲載しても良いのですが、敢えて掲載せずに広報するグループもあります。詳しくは次項「なくてもOK、あれば助かるもの(こと)」の中の〈 広報 宣伝 〉で。

 以上のように、活動の日時が決まり、会場があって、グループ名がつき、賛同する仲間がひとりでもいれば、自助グループができあがり♪ あとは、メンバー同士が楽しく活動できれば充分です。