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摂食障害の基本知識 ~経験者の視点で語り合いました

はじめに

 摂食障害って何なの…?一体何が起こっているの…?どうしたらいいの…? おそらく多くの当事者の方やご家族の方が悩み混乱し、その疑問を解決するべくいろいろな書物や文献、ネットの情報などを探され読みあさられたのではないでしょうか。

 摂食障害という現象は当の本人でさえもわけのわからない、摩訶不思議なもの。解決不可能なのではないかと絶望するぐらいに、自分の意志ではどうすることもできないもの。だからこそ「こんなことをする自分が許せない、最低だ」と自分自身を責めざるを得ず、よけいに苦しみ悩まれている方が多いのだと感じます。

 原因は?治療方法や薬は?

 医学的な観点や、心理学的、社会学的観点で語られてきた基本知識の数々。確かに、貴重な情報であり、必要な情報たちだと思います。だけどそれがすべてだろうか、本当にそれで腑に落ちただろうか、それで疑問が解決できただろうか…。

 経験者のわたしたちがそのことに思いを馳せたとき、それらの専門的知識のもっともっとその奥に、もっと根本の何かがあったような感じが拭いきれませんでした。このページ「摂食障害の基本知識」を作ろうとしたときに、そんな葛藤があったのでした。

 「摂食障害まっただ中のときわたしはどうだったかな、回復したあの人はどうだったんだろう…。」

 こうして、座談会形式で『自分にとって摂食障害とは何だったか』を語り合う場が生まれました。

 結果は、どの回復者もそれぞれまったく違うその道のりを歩んでこられたにもかかわらず、どこか根本の部分に共通な何かがあったような気がしています。とても深い話を、みなさん活き活きと語ってくださいました。

 これらの言葉たちも、摂食障害まっただ中のときに聞きたかった言葉だったのではないかな、そしてご家族の方や身近な方にも知ってほしかった生の声なのではないかと思います。

 「あの頃にこれを聞いていれば、どれだけ自分を責めるのをやめられただろう…、仲間の存在に気づけただろう、どれだけ楽になれただろう…。」

 もちろん、同じ摂食障害とくくられていても、その症状や背景は摂食障害の方の数だけ存在するのであり、今回の座談会で語られたことが、すべての摂食障害の方に必ずしも当てはまるわけではないかもしれません。これを読んだことで解決できない問題だってたくさんありえるのだろうと思います。
 それでも、摂食障害という現象の奥にあるものが、少しは見えてくるかもしれない…そこから解決の糸口が少しは見えてくる場合だってあるかもしれない…。
 そんな願いを込めて、このページは経験者視点の摂食障害の基本知識といたしました。

 医学的・心理学的な観点での基本知識についてお知りになりたい方は、わかりやすくまとまっていると感じたサイトを下記にご紹介いたします。こちらも合わせてご参考にしていただければと思います。日々、大変な苦労とともに摂食障害と向き合ってくださっている医療者の方々、心理臨床家の方々、問題解決のためにご研究を続けてくださっているあらゆる分野の専門家の方々のご尽力に感謝の気持ちと敬意を込めつつ。

→厚生労働省難病情報センターのウェブサイト
 (「各特定疾患解説」の、「中枢性摂食異常症」のページに詳しい解説があります)

→京都市精神保健福祉総合センターのウェブサイト内、「摂食障害」ページ

→全国の精神保健福祉センター
 (各県の精神保健福祉センターに問い合わせると治療機関や病気に関する情報が得られます)

(2009/5/26 文責 あかりプロジェクト いづ)