トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 ドクターに聞いてみよう!vol.8鈴木眞理さん

摂食障害の基本知識 ~ドクターに聞いてみよう!

家族や当事者に力を持って欲しい

鈴木 : 「あれはストレス疾患で、がんばってる人がなって、なりたくてやってるんじゃないよね、大変だね、鬱と同じだね」って認知があがれば、目が優しくなり手が入りお金も出してくれるようになって、多分当事者と家族が協会を運営できると思うんですね。私はトレーナーとか学校とか企業とか女性の健康にちょっとでも関心がある領域に摂食障害を広めて、支援が得られるようにするための露払いをしているつもりです。

いづ : これを記事にして多くの人に届けることで間接的ではありますけど相互理解に少しでも近づくといいなあと…。

鈴木 : 生野先生(※協会理事長の生野照子さん)が、今のところは、協会、家族ネットワーク、当事者の3本柱とおっしゃっているのは、それはみなさんのお気持ちを考えてなんだと思います。今育っている最中なので取り込んでしまうと自主性も育たないと考えています。自助グループの人たちは、私たち治療者は治したいと思ってるって思いこんでいて、そこに取り込まれることが嫌なんだと私は想像してるんですよ。家族や当事者が理事とかに入って活動されるまで力を持って欲しいと思っています。

いづ : 力ってどんな力なんですかね…

鈴木 : 運営力とかお金を集めるとかリーダーシップとか。例えば学会では臨床心理士さんも栄養士さんも保健の先生も理事に入られて意見も述べられて活動もされていますよね。そういう風な形になったらいいなと思っています。それはアメリカやイギリスと同じ。

みか : 当事者も入ってっていうことですか。

鈴木 : 当事者の方もそのままでもよろしいですけど、やっぱり栄養士さんになられた当事者の方とか心理士になられた当事者の方とかそういう方も入って活動や運営に携わられるといいなと思ってます。

いづ : 今はまだ力がないように見えますか?

鈴木 : 協会を運営できるとは思えないのです。例えば、私どもが自己資金で47都道府県の精神保健センターに連絡をとって情報を集めて、さらに、インターネットで探して、家族会のリストを作成しましたが、本来は家族の方々がされると良いと思います。

いづ : リストいただきました。すごく役に立っています。

鈴木 : クレームではなく、日本ではやっとご家族や当事者が動き始めたので、待たなければいけないかなっていう気持ちなんです。