トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 ドクターに聞いてみよう!vol.8鈴木眞理さん

摂食障害の基本知識 ~ドクターに聞いてみよう!

内科は患者さんの了解が必須。それが良かった

鈴木 : 特殊な治療をしている施設もありました。治療施設は限られており、患者さんは実は循環していました。患者さんからこれまで行った病院の治療内容を聞いたものですが、患者さんが嫌がっており、時には逃げて来ていました。私は内科なので精神科のことはわからないにしても、内科一般外来の3割は心療内科関連の患者さんなんです。高血圧もそう、例えば仕事を変わったりお嫁さんとけんかをしたり旦那が病気になったりしたら血圧が上がってるし、喘息がひどくなった患者さんに「何かありました?」って聞いたらストレスの多い出来事が出てきます。甲状腺の病気であるバセドウ病もそうです。素因はあるけれど発病と再発にはストレスイベントが関係しています。内科医はストレス病に慣れているのでそのノリで診始めたんですよ。治療拒否だって内科でもよくあるんです。認知症のおじいちゃんが肺炎になって絶対に入院したくなくて「帰る!」ってなったら、じゃあ往診で点滴に行くかとか、ちょっとダマして一泊させるとか工夫します。摂食障害でも治療拒否は症状ですが、若いからまだ可愛いじゃないですか。内科っていうのは精神科と違って強制的に入院させたり体を拘束したりできないので本人の了解が必要です。了解したことを治療させていただくんです。

みか : 了解をしてもらうって大変じゃないかって思うんですけど。精神科の先生が拘束しちゃうところを了解を取りつけるっていうのは…

鈴木 : それは簡単。だって自分にメリットがあることしか了解しないので、本人にメリットがあることを探せばいいわけだから。

いづ : 例えばどんなふうに?

鈴木 : 絶対に入院しないって人には、「いいよ、そのかわり死んじゃうと困るしご縁だから明日も絶対に来てね」って。そしたら「ラッキー、外来ならいいか」って思うから次の日も来るわけですね。検査して「こんなに悪くなっている」ってデータを見せて「点滴一本ぐらいしないともっと悪くなったら緊急入院です。他の病院に救急入院になったら問答無用で治療されてもう大変よ」って言えば来ますよね。数日お付き合いしていれば、「この病院は無理やり入院させないし、嘘をついたりしない」ってわかってきますよね。データがどんどん悪くなっていることを知れば観念しますよね。

みか : 確かに救急入院は嫌かもしれないですね。

鈴木 : 入院か外来か、この病院か飛び込みの救急病院か、どちらがメリットかの話ですよね。さらに、「危険域を脱したらすぐ退院です。病室はとても混んでいるので長く入院したくてもできませんからね」って。