トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 ドクターに聞いてみよう!vol.7安藤哲也さん

摂食障害の基本知識 ~ドクターに聞いてみよう!



話をちゃんと聞くことを大切にしています


いづ : 先生ご自身はそこまで臨床に関わったわけではないということですが、摂食障害に関してどんな所感をお持ちですか?


安藤 : 今、外来で診ている患者さんは摂食障害だけでなく心身症全般を診ていて、そのうち摂食障害は5-6名です。摂食障害に関しても特に対応は他の患者さんと変わらないですね。やはりちゃんと話を聞くことと、丁寧に関わっています。


いづ : 聞いたり話したりする中での信頼関係構築を大切にしていらっしゃる…


安藤 : そうですね、痩せたい気持ちをどうやって克服していくか、提案した方法にどうしたら納得してもらえるか、いろいろな情報を与えて教育をしたり、そこにどんな気持ちがあるかを聞いたり…。そこはちょっと難しいですけどね、どうやって合意形成するか…。心療内科なんで、強制は無くてすべて患者さんの意思を大切にしていく。


いづ : まずそれがあって、患者さんがある程度がんばろうってなったら…


安藤 : 例えば食事したほうがいいかなってなっていただければ今度はそのための指導をするという形ですね。だからまあ半分は身体のこと、食事のことなんかで、半分はそういった心のこと。やはり摂食障害の患者さんは時間がかかりますね。他の患者さんは1回の診療が30分ぐらいですけど、摂食障害の方は1時間ぐらいとっています。


いづ : ええ!それはすごいことのように思えますが…


安藤 : 研究でやっているからそれができるんですね。普通に臨床でやっている方だとそれはちょっと難しいですよね。でもやはりそうやって丁寧にやっているとやっぱり良くなっていくと思うんですね。たしかに摂食障害はかなり幅広い要素があって、特に心の問題に関しては時間がかかりますね。少なくとも身体と心の両方をずっと診ていかなくてはいかないので時間はかかるんだけれども、やっぱりそうやってちゃんと関係を作ってじっくり診ていくことで良くなっていきますね。恐らく時間がかかるから採算が取れない状態にあるのは課題として一つありますよね。