トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 ドクターに聞いてみよう!vol.6生野照子さん

摂食障害の基本知識 ~ドクターに聞いてみよう!

-(saahko)話が飛ぶんですけれど、先生の「クル病の子供さん達の話」を聞いて、今はもっと悲惨なニュースとかありますよね。そういうことが、昔からなかったわけじゃあないということを、今ちょっと思いました。

 うん、そうそう。ただね、今と昔と違うのは、昔はやっぱりほとんどが経済的な理由だったんです。でも今は、経済的に困ってなくても虐待が起こってくる。つまりストレスのはけ口とか、親が孤立しているとか。理由が違ってきてますね。これは、社会全体の問題だと思う。だから本当に、みんなが責任ある問題と思うのね。

-(saahko)やっぱり心ですかね。

 私、今から思えば摂食障害にしてもね、壁に当たることがあったから、やってこられたって思うんですよ。スムーズにスイスイと調子よくやってきたら、やっぱり走って来られなかったと思う。「うわー、これ乗りきれないわー」と思うことが、幸いにも…と言ったら変な言い方だけども、あったから、走ってこれた。辛いと思う心には、幸いの種があるのね。

-(saahko)私たちは摂食障害を乗り越えてきたんですけれども、でもやっぱり摂食障害があったから、自分の人生が豊になったかなって、今私は感じられるようになった感じです。先生のお言葉は、それと一緒でしょうか?

 うんうん、一緒一緒。一緒です。やっぱり壁があるからこそ、チャレンジ出来る。

-(saahko)ああ(歓喜)!先生のお言葉を励みに、これからも頑張って生きていきます!ああ、なんかね(涙)、私もやっぱり自分を振り返ると良いことばっかりじゃなかったので、やっぱり悔しい思いだとか「スムーズに生きてたら、こんな思いしなくて良かったのに」とか、やっぱり振り返るとね、思うことがあるんですけど、でもそれがあるから…ね、前を向いて歩いてこれました。

 そう。そうです。

-(けいちゃん)でも、私たちは自分の問題の壁やから、「大変やけど、自分が生きていくためにはこの壁を乗り越えないとしかたがない。頑張らなアカン」って感じでしたが、先生の場合のその「壁」っていうのは、いわゆる自分の問題ではなく患者さんの問題に立ち向かってらっしゃってて、私達の場合とちょっと違うように思います。だから、患者さんのためにそこまで出来る先生がすごいと思います。

 でも、やっぱり、自分の問題。うん。助けるということは相手のことだけども、「自分が何で、出来ないのだろう」って、そういう【情けない自分】って課題がある。 「どう考えたら自分が動けるか」みたいなね。考えても考えても答えが出てこないわけね。だから、一緒。うん。同じ。今から思ったら、チャレンジする課題っていうのが節目節目にあって…誰が私に与えるのか知らないけど(笑)、…節目節目に与えてもらったって感じ。

-(けいちゃん)なるほど…。節目節目の困難もじつは、「誰かわからないけど誰かから、今乗り越えるべき必要な課題を与えられていたんだ」ということですよね。これを乗り越えて初めて、その課題の必要性を知ることが出来るんだ…ということも、この摂食障害を乗り越えてわかったので、今の先生のお話もスッと心に入ってきます。