トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 ドクターに聞いてみよう!vol.3竹村道夫さん

摂食障害の基本知識 ~ドクターに聞いてみよう!

その正体は簡単には言えません、ですがちゃんと回復できる病気です

―労力が必要でトラブルも多い…それに加えてクレプトマニアのような新たな問題も浮き彫りになってきている…。そういった厳しい現状の中でも、こうして力を割いてくださる医療者の方がいらっしゃること、本当にありがたい気持ちになります。
 さて、いろいろとお話をお聞きしてきましたが、まとめると、摂食障害とは何なのでしょうか。

 それは、やはり簡単には言えません…。でもやはり、病気としてみるべきものでしょうね。軽症から重症まであって、軽症だと「ちょっと変な癖」として一過性の場合もあるかもしれませんが、重症になると命に関わりますし、トラウマ関連疾患という見方も出てきます。重症の場合は病気としてみないと回復が難しいものでしょうね。

―そうですよね、簡単には言えないのですよね…。質問させていただいたものの、自分の経験をかんがみても、やはりそう思います…。
 では最後に、竹村先生から未来蝶.netの読者の方々にメッセージをお願いします。

竹村道夫先生 摂食障害は、ちゃんと回復できる病気です。ですから、とにかく生き残るということが大切です。残念ながら亡くなってしまう方がいらっしゃるけど、亡くなっちゃったらどうにも救いようがないんです。

 ただ、病気の極地になったら、自分は生きていく資格がないと思ったり未来が全く見えないと思ったり、残された道は死しかないと思っちゃうんですね。でも、決してそんなことはありません。時間はかかるかもしれないけれど、ちゃんと回復できる病気だから、生き残ることが大切です。

 摂食障害は治療しがいがある病気です。いづさんのように、こうして回復して取材に来てくださる方もいらっしゃいますし(笑)。

 ここの場合、摂食障害の患者さんは、アルコールや薬物や自傷行為や自殺企図、トラウマ体験などの障害もくっついている、どちらかというと重症の方が多いです。でも、そういう方々が、ちゃんと治療していけば良くなっていくんです。生きていれば変わっていきます。摂食、アルコール、自傷、自殺未遂…当院の場合、あえて積極的に病名を付けて診断はしませんが、ボーダーラインの可能性が高いですね。そういう方々が、みなさん変わっていかれるんです。

 どうか、希望を持ってください。

―竹村先生、今日はどうもありがとうございました。7、8年前に患者として座っていたこの場所に、インタビュアーとして座れる日が来るなんて、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。ご苦労もたくさんおありでしょうが、苦しんでおられる多くの方のために、今後ともお元気でいてください。本当に、ありがとうございました。