トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 ドクターに聞いてみよう!vol.3竹村道夫さん

摂食障害の基本知識 ~ドクターに聞いてみよう!

原因は簡単には言い切れません

-アルコールの問題に取り組んでいると、必然的に摂食障害にも取り組まざるを得なくなったということですね。アルコールも摂食障害も、どこかでつながりがあるのですね。
 ところで、「家族の問題」という言葉が出ましたが、摂食障害の原因はいったいなんなのでしょうか。

 それは、いろんなものですね。簡単には言えません。一つじゃないんです。

 大きな原因として考えられることの一つは、社会の女性の体型に対する流行ですね。ダイエットの習慣がないところでは摂食障害はありません。

 例えば、1985年まで電力もなかった太平洋の小島、フィジー島に1995年にテレビ放送が始まって、イギリス、ニュージーランド、アメリカのTVドラマが見られるようになって以来、摂食障害患者が急増したという報告があります。フィジーでは、これまで伝統的に男女ともがっちりした筋肉質の体が好まれていたにも関わらず、テレビ放送が始まって3年後の調査では、十代の女性たちが、ダイエットに関心を持ち出し、約4分の3の少女が自分を太り過ぎだと感じ、 15%のティーンエイジャーが体重制限のために嘔吐をしたことがあると答えたということなんですね。

-個人の気質は関係ありますか?

 あるでしょうね。あるでしょうが、あまりはっきりしませんね。お母さんから娘へという世代連鎖という面もありますしね。

 摂食障害にもいろいろあります。症状にもアノレキシア(拒食)とブリミア(過食)がありますし、重症度も軽度から重度までいろいろあります。それらをすべていっしょくたに考えようとすると、混乱する可能性がありますね。原因を簡単には言い切れないのは、症状自体が人によって様々という面もあると思います。