トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 ドクターに聞いてみよう!vol.1大河原昌夫さん

摂食障害の基本知識 ~ドクターに聞いてみよう!

精神科医になって、後悔はないですね

―医者になりたいという思いはもともとあられたんですか。

ええ、もともとなりたいという思いはあったんです。

―で、社会人になってから、やっぱりもう一回医者になろうと。

ええ、もうそろそろ潮時かなと思って。僕は共同通信を辞めたのが32歳かな。それで33歳で医学部に入って、39歳で医者になりました。

―医者の中でも精神科、人の心の問題を扱うお医者さんになりたいと思われたのは…。

最後には、そう思いましたね。つまり内科とか婦人科ならばだれでもできると言っちゃいけないんだけど、やっぱり精神科のほうが人と長くつき合いますよね。現に僕、こうやっていれば、ずっと同じ人と長くつき合えるし、内科みたいに「はい、さようなら」ということはないから、それは楽しいですね。

―人間と深くかかわるというところが…。

そうそう、僕は人としゃべるのが好きだから、なって後悔はないですね。

―そこでまたアルコールのほうに行かれたのにも、何かありますか。

福島県の病院にいたときにアルコールに関わって、それで、あっさり面白いなと思ったんです。アルコールの家族はやっぱりドラマがあるでしょう。そこに僕はぐっと引かれました。つまり、すったもんだのドラマがあって、本人が酒をやめるととてつもない変化がまたあって、もう離婚寸前の夫婦が急に元どおりになったり、涙で感激したり、そういう人間ドラマが好きなんですね。アルコールはやめれば劇的に変化するから面白い。こちらにやりがいがあるというか、薬ではなくて、とにかく本人がやめて回復を始めると、今までになかった人間関係が生じたりして、「えー、この人がこんなになったの」という変化を示すわけです。それがとても面白かったですね。

―しばらくアルコールの治療を…。

ええ、ずっとアルコールやっていて、福島県の病院と東京の病院2ヵ所を経て、ここに呼ばれてきました。東京にいるときから摂食の人は診ていたんです。こっちへ来て、この病院は僕の好きにさせてくれるので、ここで本格的に診始めました。