トップ >> 治療に関する情報 >> 摂食障害の基本知識 ドクターに聞いてみよう!vol.1大河原昌夫さん

摂食障害の基本知識 ~ドクターに聞いてみよう!

ご本人やご家族にははっきりと物を言います

大河原昌夫先生ここ二年ほど、産婦人科と精神科の医者だった上野博正という人の伝記を書きたくて、いろんな方に取材をしているんですけれど…取材というのもなかなか大変なものですね。

―著書の『家族への希望と哀しみ』にもお書きになっておられた方ですね。大河原先生は、初めは通信社の記者さんでいらして、そこから精神科の医師になろうと医学部を受けられたのは、その方の影響でしょうか。

それもありました。もともとなりたかったんだけど、その人がいたからやってみようと思ったかもしれませんね。僕は彼からものすごく影響を受けました。

―例えばどんな影響ですか。

医者になるということよりも、なってからの患者さんとの接し方の面で影響を受けていると思います。どんなときに患者さんに、「しかる」という言い方はいけないんでしょうけど、はっきり物を言うか、どんなときに相手をちょっとなだめるか持ち上げるか、思いっきりほめるか、患者さんと言い争いになった後にどうやって修復するか、そういうことを僕は彼から学びましたね。摂食やっていて、どうしても家族に直言したいときがあるんですよ。つまり、そのやり方はまずいとかお父さんの暴力は明らかにいけないとか、言わなきゃいけないときがあると思うんですけど、ケンカしつつ仲直りする、はっきり物を言いながら相手をすくい取る、そういうタイミングは上野さんから勉強したような気がしますね。

―それは上野さんという方の周りの人との関係の築き方がそうだったということですか。

ええ、彼はよく人をしかり飛ばしたんです。でも徹底して人に信頼されていた。どんなに彼から直接罵倒されても、相手は彼のことを信頼していて、ほとんどの人は彼に心酔していた。何であれだけはっきり物を言って人から信頼されるのかということですね。それは僕が一番学んだことかもしれません。