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体験談 ~Vol.10 紗江さんの手記

私の半分~Ⅰ型糖尿病、そして摂食障害と向き合ったこれまでのこと

はじめに

 私はⅠ型糖尿病患者だ。同時に、摂食障害者でもある。糖尿病が発症して23年、摂食障害を発症して17年、今まで自分がかかえてきた苦しさや生きづらさ、そしてその基にあるものを、グループミーティングの場で言葉にしてきた。それができるようになったことが、何とか生きる力を後押ししてくれたと感じる。そして今、心の底から湧き出てくるように、それらの言葉を紡ぎ合わせ、ここまでの自分の人生の物語をまとめなければならないとの、衝動に衝き動かされている。

 私は、12歳の時に、いじめに遭い、登校拒否になった。当時のことは、くわしく述べないが、半年間におよぶいじめは、私に自己評価の低さと、人に対する恐怖感を、植え付けるには充分な経験だった。  中学には、ほとんど通わなかった。私は、人口2000人足らずの、過疎の村で育った。保育園から中学まで、クラスは一つだけ。よって、転校という選択肢は無かったのだ。Ⅰ型糖尿病を発症したのは、その頃のことである。

 当然のことながら、学力が足りておらず、小6から4年間のブランクを埋める為に、今でいう、フリースクールの先駆けのような塾に通った。何故、そこを選んだのか?他に選択肢が無かったからです。そして私は、2年間、そこに通い、とある高校に合格した。18歳で。それは一種の成功譚のように聞こえるかもしれない。しかし、本当の苦しさはそこから始まったのだ。