トップ >> 摂食障害経験者の声 >> あなたへのメッセージ ~OK!OK!でいこう Vol.7 サボれるようになろう!?

あなたへのメッセージ ~OK!OK!でいこう~

Vol.7 サボれるようになろう!?

「暑さ寒さも彼岸まで」とはいうものの、春のお彼岸を終えた今日この頃、宇都宮ではまだまだ寒い日が続いています。皆さんのところはいかがですか?

3連休に東北地方に帰省した知人が「○○県は吹雪いてた~。まだ真冬だよ~(>_< )」とメールを送ってくれました。
暑いのも寒いのも苦手な私は、九州や沖縄に引越ししたいくらい!いや、海外移住を画策しようと思ってます!?

さて、今日のお題は「サボれるようになろう!?」でいってみたいと思います。

「サボる」なんて聞くと、=「イケナイこと!」と思ってしまいませんか?
いえいえ、全然OK!サボれてる人はもっとサボり、サボれてない人はこれからサボりましょう!
なにも仕事や家事を放棄しましょうと勧めてるワケではありません。「手を抜く」のです。

もともと摂食障がいを抱えるひとは、本当にまじめです。優等生です(成績はどうであれ)。教科書やHow to本、育児書なんかも暗記するイキオイで熱心に読み、実践しようと頑張っています。
私は再婚して娘がいるものの育児はしたことがないのですが、独身のときは本気で「この世代間伝播は絶対断ち切る!自分が育てられたようにしか育児はできないものだから、育児書を片っ端から読んで、絶対良い母親になってみせる!」なんて本気で思っていたし、公言してました。今だから笑えます。

よく考えてみてください。
昔は太っている(恰幅のいい)ことが豊かさのシンボルとされていました。
しかし今では「コントロールして豊かな食生活をおくろう」というようなことが推奨されていますし、太っている方に対して「痩せられないのは自分の意思の力が弱いからだ」とまで言われています。

本当にそうでしょうか?

女性向けの雑誌にはグルメ情報・流行の洋服の最新情報・エクササイズ情報などが、これでもか!といわんばかりに満載に詰め込まれています。これでは美味しいものを食べたい欲求やモデルさん並みのボディになりたい欲求、そして運動はいいこと!みたいな情報が一度に入ってきてしまい、私達の脳は混乱してしまいます。そして無意識の中にストンと「痩せる=いいこと=HAPPY」のような図式がイメージとなって入っていきます。
例えば恋愛映画で美しく、素敵な(ボディの)女優さんがHAPPY ENDを迎えるのは当然とばかりに自分と置き換えてしまうのです。

本当はアニメ映画の「シュレック」に出てくるフィオナ姫のように美貌に隠した本当は醜い姿でも幸せになれる!といった終わり方が望ましいと私は思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。

何十年も前から「置き換えダイエット」はありましたし、「バナナダイエット」がTVで放送されるとバナナが店頭から消え(夫はバナナがいつ店頭に戻るかチェックしてました(笑))、エステティックサロンは年中無休で痩身をうたい、ジムの案内書には丁寧に消費カロリーまで掲載されているところもあります。働く女性には「ガラスの天井」の悩みがあり、主婦は主婦で夫や子ども、園ママやPTAのお付き合い、ご近所の方にも気を遣いといったコミュニケーションの悩みがつきまといます。

これではこころも悲鳴をあげます。でも、まじめな摂食障がいを抱えるような方は精一杯自分をその人間関係に適応させようと頑張ってしまう。それが難しいと、自分を責めたり人間関係の混乱をきたしてしまう。
「出来てる自分」を見ずに、「出来てない自分」ばかり一生懸命大きなスクリーンに映し出し目の前に突きつけて自ら苦むことになります。

出来ないことは出来ません。それが生き辛さになります。
だから、せめて良い意味で「サボる」!
出来ること、出来ていることを探しましょう。それは安心できる場でもあるからです。
批判するもうひとりの自分に対して、「これでいい!」と思える強い自分を育てることが大切です。
自己評価の低さは以前にこのコーナーで書きましたが、症状に拍車をかけていることに気づいてください。
あなたは、あなた。他の誰でもないし、他の誰とも比べる必要はないのです。

今日も宇都宮の空の下、あなたの回復をこころより願い、祈っているコラムメッセンジャーのこばやしでした。また次回お会いしましょう(^ー^)ノ

(2010/4/3)