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あなたへのメッセージ ~OK!OK!でいこう~

Vol.1 どこからくるの?摂食障がい

梅雨も中盤戦に入りましたね。今年は長靴、失礼!お洒落なレインシューズを履いている女性が多く見られます。結構お値段も相当にするようですが…。
おしゃれをすることは女性にとって、また男性にとってもイイコトですよ。

私がファシリテーターをつとめている自助グループで、こんな話しをしてくださった方がいました。
原則自助グループ内での話しは「言いっぱなし・聞きっぱなし」がルールで、参加メンバーは話の持ち出しはしないという『安全な場所』です。
ですから、ここからはフィクションとして読んでください。

A子さんは、摂食障がいで病院で診療を受けながら自助グループに参加されています。
自助グループでの話しは、ノンテーマだったり、テーマを参加者から募ったり、或いは回復のためのステップを使ったりして、参加者が自由に話していきます。

そのなかでA子さんは「自分の今やりたいことをやってみた!」とおっしゃいました。
散歩・音楽鑑賞・映画鑑賞・旅行・お買い物等いろいろ思いついたそうですが、そのなかで「おしゃれ」をしたいということが出てきて、当日は夏らしい白色のブラウスにふんわりとした優しげなスカート、女性らしい、ちょっとヒールの高めの靴を履いて参加されていました。

はい、ここが重要です!
①A子さんは自分がしたいと思っておしゃれをしたわけですよね。
②誰かに「おしゃれしたら?」と言われたり、強要されたり、「少しはおしゃれしなくちゃ」と考えたりしたら…
これは大きな違いで、①は『生きた挙動』、②は『死の回避行動』と呼ばれるものです。

動物に例えて言うと、野生の動物はふだんのんびり寝転がってます。別に何かを考えて寝転がってるわけではなく、寝転がりたいから寝転がってるわけです。
これを『生きた挙動』と言います。
逆に敵に襲われたとしたら、自分の命を守ろうとして『死の回避行動』をとり、逃げるか戦うかします。

『生きた挙動』は、無軌道で満足を求めます。
『死の回避行動』は、安全保障が目的です。

何かを行動に移すときに、自分から望んでするのと、ひとに言われたから・・・と言ってするのでは、メンタルヘルスに及ぼすものが全く異なるわけです。
「明日のテストに備えて勉強しなくちゃ・・・」(○○するべき・○○しなくてはいけない)と
「明日はテストでいい点数をとりたいから勉強しよう!」(○○しよう!・○○したい!)
では、勉強のはかどり具合も違うでしょう。
常日頃から、自分のこころや行動を自分自身で拘束せず、自由に振る舞えるように柔軟性をもって生活するといいかもしれません。

ところで全国の摂食障がい者の男女比をご存知ですか?
男性1に対して女性は30。圧倒的に女性が多いですね。
かくいう私も過去にはその数値のなかに入っていたわけですが…。

摂食障がいは死に至る病気です。かなり古い話しで恐縮ですが、歌手のカレン・カーペンターさんも亡くなっています。
ダイエットをきっかけに摂食障がいに陥り、拒食・過食・過食嘔吐のループから出ることが出来ずに苦しみ、食費が一人で月額30万円かかってしまう方など生活がままならない方もおられます。
共通していると私が思うのは、『食、或いは食べ物へのとらわれやこだわり』があげられます。
お一人おひとり、背景に背負っているものは多かれ少なかれ違っても、生育歴や母娘関係など家族の問題が絡んでいる場合を多く見受けます。

食べ物を摂取しないと、当然人間は死んでしまいます。
あなたの持つとらわれやこだわりはどこから来ているのでしょうか?
それについて考えることは怖いことかもしれません。つらいことかもしれません。
絡まった毛糸球を少しずつ少しずつゆっくりとほどいていってみてください。
焦らなくてもいいのです。
症状が訴えているあなたのこころのSOSに気づいてあげてください。

過食も拒食も過食嘔吐もOK!
ただ、嘔吐後は必ず歯磨きをしましょうね(^^)/

それでは、また次回お会いしましょう!

(2009/7/3)